HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)の接種機会を逃した方へ ~「キャッチアップ接種」のご案内~

キャッチアップ接種期限は令和7年3月末まで! 1回目は9月末までに接種が必要です

 HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)は、接種後の副反応の影響により、国の方針で、平成25年6月から令和3年まで積極的な接種勧奨が差し控えられていました。

 その後、安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことから、令和4年4月から、積極的な接種勧奨が再開されています。

 これに伴い、ワクチンの接種機会を逃した方に、公平な接種機会を確保する観点から「キャッチアップ接種」として改めて公費(無料)で接種できる機会が提供されています。

 対象者および保護者の方は、ワクチンの有効性とリスク等についてご理解いただいた上で、接種を希望される方はお早めにご検討ください。

キャッチアップ接種リーフレット(厚生労働省作成)( 2197KB)

 

キャッチアップ接種対象者

次の2つを満たす方

平成9年4月2日~平成20年4月1日までの間に生まれた女性

過去にHPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種を合計3回受けていない方

接種期間

令和7年3月31日まで

キャッチアップ接種は、令和7年3月末で終了となります。

 接種回数は合計3回で、完了するまでに約6か月かかります。

 接種期間内に接種を完了させるためには1回目を令和6年9月末までに接種する必要があります。

実施内容

HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種 合計 3回

※2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)のうち

 どれか1種類のワクチンを接種

ワクチンの種類・接種間隔

ワクチン

標準的な接種間隔

標準的な接種間隔をとることが

できない場合の接種間隔

2価ワクチン

(サーバリックス)

2回目:1回目の接種から1か月

3回目:1回目の接種から6か月

2回目:1回目の接種から1か月以上

3回目:1回目の接種から5か月以上

かつ2回目の接種から2か月半以上

4価ワクチン

(ガーダシル)

2回目:1回目の接種から2か月

3回目:1回目の接種から6か月

2回目:1回目の接種から1か月以上

3回目:2回目の接種から3か月以上

9価ワクチン

(シルガード9)

2回目:1回目の接種から2か月

3回目:1回目の接種から6か月

2回目:1回目の接種から1か月以上

3回目:2回目の接種から3か月以上

 

接種場所

秩父郡市内指定医療機関で接種(健康カレンダーのP20、21ページをご覧ください。)

※事前に医療機関へ予約が必要です。

※秩父郡市内指定医療機関以外での接種を希望される場合は、秩父保健センターへお問い合わせください。

接種費用

無料

※ただし、接種期間外の接種は全額自己負担(約10万円)になります。

 接種を希望される方は接種期間内にお受けください。

持ち物

母子健康手帳(お持ちの場合)、保険証

※接種履歴がある場合は、ワクチンの接種日、種類が確認できる書類(母子健康手帳、接種済証)を

 必ず医療機関へご提示ください。

予診票等

予診票は各実施医療機関にありますので、当日会場でご記入ください。

※石塚クリニック、五野上医院、秩父市立病院での接種を希望される場合は、会場に予診票がありませんので、

 接種前に各保健センターへ予診票等を受け取りにお越しください。

2価ワクチン又は4価ワクチンとの交互接種について

 HPVワクチンの接種は、原則、過去に接種歴のあるワクチンと同一の種類のワクチンで実施します。しかし、2価ワクチン(サーバリックス)または4価ワクチン(ガーダシル)で既定の回数の一部を完了し、9価ワクチン(シルガード9)で残りの回数の接種を行う交互接種については、実施して差し支えないこととしています。その場合は、医療機関の医師と十分に相談した上で、接種するHPVワクチンの種類を選択してください。

 2価(サーバリックス)または4価ワクチンで(ガーダシル)接種を開始し、定期接種として9価ワクチン(シルガード9)で接種を完了する場合は、9価ワクチンの接種方法に合わせ、1回目と2回目の間隔を1か月以上、2回目と3回目の間隔を3か月以上空けて接種します。

 

HPVワクチンの効果と副反応

HPVワクチンの効果

 サーバリックス及びガーダシルは子宮頸がんをおこしやすい種類であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。

 シルガード9は、HPV16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。

HPVワクチンの副反応

 HPVワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などがあります。

【HPVワクチン接種後の主な副反応】

頻度

2価ワクチン

(サーバリックス)

4価ワクチン

(ガーダシル)

9価ワクチン

(シルガード9)

50%以上

疼痛、発赤、腫脹、疲労

疼痛

疼痛

10~50%

未満

かゆみ、腹痛、筋痛、

関節痛、頭痛など

紅斑、腫脹

腫脹、紅斑、頭痛

1~10%

未満

じんましん、めまい、

発熱など

頭痛、そう痒感、発熱

浮動性めまい、悪心、下痢、

そう痒感、発熱、疲労、内出血

など

1%

未満

知覚異常、感覚鈍麻、

全身の脱力

下痢、腹痛、四肢痛、

筋骨格硬直、硬結、出血、

不快感、倦怠感など

嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、

出血、血腫、倦怠感、硬結など

頻度不明

四肢痛、失神、

リンパ節症など

失神、嘔吐、関節痛、

筋肉痛、疲労など

感覚鈍麻、失神、四肢痛など

 

HPVワクチンに関する相談先

接種後に健康に異常がある時の相談先

接種を受けた医師・かかりつけ医師へご相談ください。

HPVワクチン接種後に生じた症状の診療に関する協力医療機関

(埼玉県の場合は、自治医科大学さいたま医療センター・埼玉医科大学病院)

※協力医療機関の受診は、接種を受けた医師又はかかりつけ医師にご相談ください。

埼玉県産婦人科医会による無料オンライン相談窓口

 埼玉県産婦人科医会では、埼玉県在住の方に対してHPVワクチンやワクチン接種前後の不安や疑問についての

相談をオンラインで開設しています。

詳しくは 埼玉産婦人科医会のホームページをご覧ください。

 

厚生労働省 感染症・予防接種相談窓口

 「感染症・予防接種相談窓口」ではHPVワクチンを含む、予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般についての相談にお答えします。

電話:03-5656-8246

受付時間:平日9時~17時(土曜、日曜、祝日、年末年始は除く)

(この相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間業者により運営されています。)

参考資料

リーフレット

9価の「HPVワクチン」を公費で接種できるようになりました。(キャッチアップ接種)(492KB)

ワクチンを接種した後は、体調に変化がないか充分に注意してください。( 1274KB)

関連リンク

HPVワクチンに関するQ&A(厚生労働省)(外部サイト)

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~

(厚生労働省)(外部サイト)