帯状疱疹かもしれないと思ったら早めに受診をしましょう

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、水痘(みずぼうそう)と同じウイルスで起こる皮膚の病気です。多くの方が子どもの頃に感染する水痘ウイルスが原因で起こります。

水痘(みずぼうそう)が治ったあとも、ウイルスは体内(神経節)に潜伏していて、過労やストレスなどで免疫力が低下すると、ウイルスが再び活発化して、帯状疱疹を発症します。

帯状疱疹を発症すると、皮膚の症状だけでなく、神経にも炎症を起こし、痛みが現れます。

帯状疱疹を疑う症状に気づいたら、できる限り早く医療機関を受診し、治療を開始することが大切です。

初期症状

  • 身体の左右のどちらかの神経に沿って生じる皮膚の痛みや違和感、かゆみなど
  • 痛みは「ピリピリ」「ジンジン」「ズキズキ」「焼けつくような」など表現されることがあります。
  • 胸やお腹、背中、顔面に広がりやすいです。

合併症

  • 帯状疱疹後神経痛・・・皮膚の症状が治まった後も長期間にわたって続く痛みのこと。
  • 目の症状・・・角膜炎、結膜炎、ぶどう膜炎
  • 耳の症状・・・耳鳴り、難聴、めまい

治療

帯状疱疹はひどくなる前に治療を始めることが重要です。

帯状疱疹の治療の中心は、「水痘・帯状疱疹ウイルス」の増殖を抑える抗ウイルス薬です。

発疹が出てから72時間以内に飲み始めることが望ましいといわれています。

発疹に気がついたらできる限り早く皮膚科などを受診し、治療を受けることが大切です。

予防のポイント

予防としては、できるだけ健康的な生活習慣を保つことが大切です。

バランスのよい食事や適度な運動、十分な睡眠を心がけましょう。

ワクチンについて

50歳以上の方は帯状疱疹予防ワクチンが接種でき、発症予防・重症化予防が期待できます。

帯状疱疹予防ワクチンは任意接種で、費用は全額自己負担です。

接種については直接かかりつけ医にお問い合わせください。

予防接種による健康被害救済制度について

帯状疱疹ワクチンの予防接種は任意接種のため、健康被害が生じた場合は「独立行政法人医薬品医療機器総合機構救済制度」による救済の対象となります。申請に必要となる手続き等については、独立行政法人医薬品医療機器総合機構にお問い合わせください。

リンク

埼玉県 帯状疱疹

公益社団法人日本皮膚科学会  帯状疱疹

 

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