日本では、毎年約6,000人が、白血病などの重い血液の病気を発症しています。
このうち骨髄バンクを通じた移植が必要な患者さんは、年間2,000人以上います。
一人でも多くの患者さんを救うため、より多くの方の「ドナー登録」が必要です。
※ドナーとは「提供者」のことで、ここでは骨髄などの造血幹細胞を提供いただける方を意味しています。
骨髄移植をはじめとした造血幹細胞の移植について
白血病などの重い血液疾患は、正常な血液を造れなくなる病気です。
血液は骨の中の骨髄というところで造血幹細胞が作っていますが、患者さんの病気に侵された骨髄を、抗がん剤などで破壊し、健康な人からいただいた骨髄に置き換えて病気を治す「骨髄移植」が有効な治療になっています。
最近では、骨髄の代わりに、末梢血(体の中をまわっている血液)から採取した造血幹細胞を使う「末梢血幹細胞移植」、「へその緒」にある造血幹細胞を用いた「臍帯血移植」も行われるようになりました。
このうち、骨髄移植と末梢血幹細胞移植は、移植時に生きている提供者(ドナー)から細胞を採取しますが、臍帯血移植は、出産時に「さい帯血」から採取し、保存してある細胞を用います。
ドナー登録を増やす理由
骨髄移植・末梢血幹細胞移植の成功のポイントは、患者さんと提供者(ドナー)の白血球の型(HLA型)を一致させることです。
通常「血液型」と言うのは、赤血球の型で4種類ですが、白血球の型(HLA型)は、組み合わせが数万通りもあり、兄弟姉妹間では、4分の1の確率で一致しますが、親子で合うことはほとんどなく、血縁者にドナーを見出すことができない患者さんは、骨髄バンクを通じてドナーを探すことになります。
ところが、他人との適合率は、数百万から数万分の1と非常に低いため、より多くの方にドナー登録をしていただく必要があります。
ドナーの条件
(1)骨髄・末梢血幹細胞の提供の内容(骨髄バンクドナー登録のパンフレット「チャンス」)を十分に理解している方
(2)年齢が18歳から54歳以下で健康な方
(3)体重が男性の場合45kg以上、女性の場合40kg以上の方
登録方法
パンフレット「チャンス」をお読みいただき、登録申込書に必要事項を記入し、登録窓口で2mlの採血をします。
埼玉県の登録窓口は、日本赤十字社の7つの献血ルームになります。
秩父市では街頭献血でも臨時の受付(不定期)を行う場合があります。
問い合わせ
日本骨髄バンク
電話 03-5280-1789
https://www.jmdp.or.jp/
日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センタードナー ※登録後の登録内容(住所・氏名等)変更連絡先
電話 03-5534-7534