(令和4年度)共同配送サービスの実施と、貨客混載による買い物支援実証実験

 秩父市では、災害発生時や日常生活における生活交通・物流等の生活インフラの維持が困難という課題を解決すべく、2020年11月から、物流・公共交通ネットワーク「秩父モデル」構築へ向けて、取組みを進めています。

 その取組みの一環として、物流業界における「運送・配送業務の効率化・平準化」の課題に対し、以下のプレサービスと実証実験を実施しました。

 

「大滝共同配送サービス」について

 令和4927日(火)~929日(木)の3日間、秩父市と、秩父市生活交通・物流融合推進協議会の構成員であるヤマト運輸株式会社(以下「ヤマト運輸」)、佐川急便株式会社(以下「佐川急便」)、日本郵便株式会社(以下「日本郵便」)の3社ならびに協力会社である西濃運輸株式会社(以下「西濃運輸」)、福山通運株式会社(以下「福山通運」)の2社、計5社の物流事業者が連携し、「大滝共同配送サービス」を実施しました。

共同配送の様子

「大滝共同配送サービス」プレサービスの運営方法

(1)佐川急便、西濃運輸および福山通運は、大滝地域宛ての荷物を「ヤマト運輸影森営業所」に持ち込みます。

(2)各社の荷物を積み込んだヤマト運輸のトラックが「荒川郵便局」に立ち寄り、日本郵便の荷物を積み込みます。

(3)大滝地域宛ての荷物を積み込んだヤマト運輸が、受取人さまのご自宅まで荷物を配達します。

 

今後の展望

 令和4年度のプレサービスを通じて得られた成果を踏まえ、 令和5年度以降、地元の物流事業者をサービスの体系に加え、ラストワンマイルの配送を地元の物流事業者が担うことで、「物流機能」と「高齢者を支援する地域の見守り(共助)機能」を兼ね備えた新しい物流モデルの構築とその実装を目指します。

 

プレスリリース資料

 秩父市の山間地域における共同配送サービスの実施.pdf(680KB)

 

「貨客混載による買い物支援実証実験」について

 令和533日(金)、地域課題の解決と事業者の輸送の効率化を目指して、路線バスを活用した貨客混載による買い物支援を実施し、実装を見据えたオペレーションの確認を行いました。

 貨客混載の様子

実証実験の流れ

(1)住民(利用者)が、ベルクネットスーパー(WebまたはFAX注文)のいずれかの方法で、商品を注文します。

(2)注文を受けたベルク秩父影森店が、注文を確認後、商品を梱包します。

(3)ヤマト運輸が、ベルクで商品を集荷、「西武秩父駅」まで配送、「西武秩父駅」発の路線バスに積み込みます。

(4)西武観光バスが、貨客混載で「西武秩父駅」~「大滝温泉遊湯館」まで商品を運びます。

(5)地元物流事業者のアズコムデータセキュリティが、「大滝温泉遊湯館」でバスから荷物を引き取り、大滝地域の個人宅へ配送します。

 

今後の展望

 令和5年度以降は「大滝共同配送サービス」と連携し、1つの物流サービスモデルとして社会実装を目指します。