病院情報の公開(平成30年度)

平成30年度 秩父市立病院 病院情報

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

年齢階級別退院患者数(ファイルをダウンロード


年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数

59

18

24

31

47

136

299

474

623

212


<定義>
・年齢は一般病棟入院時とし、年齢階級別(10歳刻み)の患者数を示す。
・年齢階級は90歳以上を1つの階級として設定する。
・患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を入力する。

<解説>
当院では全病棟において年間約2,000人の幅広い年齢層の患者様が入退院されています。
そのうち、平成30年度の一般病棟を経て退院した患者数は1,923人でした。
最も多い年齢層は80~89歳(623人)で全体の約32%、60歳以上の患者様が全体の約84%を占めており、高齢の患者様が多い地域であるということが分かります。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)(ファイルをダウンロード


<定義>
・各診療科別に患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード(*1)、名称、患者数、当院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢、解説を示す。
・患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を入力する。

(*1)DPCコードとは
「DPC」とは、Diagnosis(診断) Procedure(処置[手術・検査等]) Combination(組合わせ) の略称で、「診断群分類」を意味します。患者様の病名が確定し、その病名に対してどんな手術や処置等が行われたか、またどんな併存症(定義副傷病)が存在したかなどによって細分類化され、14桁の診断群分類コードで数値表現したものです。 

内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院             日数             (自院) 平均在院             日数             (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全

43

21.67

17.66

13.95%

83.95

040081xx99x00x 誤嚥性肺炎

32

32.75

20.92

18.75%

84.16

110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症

30

21.37

12.58

6.67%

78.53

030400xx99xxxx 前庭機能障害

26

3.77

5.10

0.00%

75.5

010060x2990401 脳梗塞(発症3日目以内、かつ、JCS10未満)
手術・処置等2あり

21

19.71

16.18

38.1%

73.9


<解説> 
 内科では、「心不全」に分類される症例が最も多くを占めています。「誤嚥性肺炎」や尿路感染症などの「腎臓または尿路の感染症」も多く、双方とも高齢者が多い当院の特徴といえます。心機能の低下や何らかの原因で虚血となり、心不全を引き起こすケースや、嚥下機能の低下により誤嚥を引き起こし、誤嚥性肺炎を発症するケースです。その他、めまいやメニエール病などが含まれる「前庭機能障害」や、「脳梗塞」に分類される症例も多くみられます。幅広い疾患に対し他診療科との連携を図りながら対応しています。

外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院             日数             (自院) 平均在院             日数             (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)
手術あり

42

5.52

4.96

0.00%

70.24

060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等
手術あり

12

6

7.30

0.00%

64.25

060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞
手術なし

-

-

8.95

-

-

060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア
手術あり

-

-

8.26

-

-

060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)
手術あり

-

-

6.52

-

-


<解説>
 外科では、「鼡径ヘルニア(15歳以上)」の疾患が一番多くを占めており、次いで「胆嚢水腫、胆嚢炎等」、腸閉塞やヘルニアなどに分類される症例が多くみられます。いずれも手術施行症例となっており、当院の外科の主要手術別患者数の集計とも一致しています。また、悪性腫瘍に対する手術や、化学療法、緩和ケアなども行っています。
 
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院             日数             (自院) 平均在院             日数             (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折
手術あり

59

46.54

26.30

22.03%

84.78

070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎
手術なし,手術・処置等2あり

15

3.73

2.79

0.00%

71.07

160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)
手術なし

15

25.4

19.61

20%

78.07

070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)
手術あり

12

34.83

24.26

0.00%

74.25

070350xx01xxxx 椎間板変性、ヘルニア
手術あり

12

11.67

10.47

0.00%

58.58


<解説>
 整形外科では、高齢者の転倒による「股関節・大腿近位の骨折」の手術施行症例が最も多くなっています。脊柱管狭窄症に分類される数値は、脊髄造影検査(ミエログラフィー)や神経ブロック目的の検査入院が多くを占めています。転倒等による胸部・腰部の圧迫骨折の症例や、変形性膝関節症、頚部・腰部の椎間板ヘルニアが上位を占めています。

泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院             日数             (自院) 平均在院             日数             (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍
手術あり

47

6.13

7.20

0.00%

76.94

110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍
手術あり

40

3

2.53

0.00%

72.1

110200xx02xxxx 前立腺肥大症等
手術あり

25

10.12

8.65

4%

76.24

110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全
手術あり

18

4.72

8.75

0.00%

67.06

110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症
手術なし

10

6.1

12.58

0.00%

79.3


<解説> 
 泌尿器科では、膀胱癌が分類に含まれる「膀胱腫瘍」、前立腺癌が分類に含まれる「前立腺の悪性腫瘍」が大部分を占めています。「前立腺の悪性腫瘍」に分類される患者数は、前立腺癌の有無を調べるための検査入院(前立腺針生検法)の方も多く含まれています。次いで、前立腺肥大症や慢性腎不全などの腎疾患、腎臓や尿路の感染症が上位を占めています。


消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院             日数             (自院) 平均在院             日数             (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)
手術あり,定義副傷病なし

26

2

2.67

0.00%

68.42

060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎
手術あり

21

9.62

10.08

9.52

77.86

060130xx02000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患)
手術あり

-

-

8.9

-

-

060280xxxxxxxx アルコール性肝障害
手術なし

-

-

15.01

-

-

060100xx01xx1x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)
手術あり,定義副傷病あり

-

-

3.94

-

-


<解説>
 消化器内科では、「小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)」いわゆる大腸ポリープの切除術が一番多く、次いで「胆管(肝内外)結石、胆管炎」、「食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患)」、「アルコール性肝障害」に含まれる疾患が多くなっています。身体に負担の少ない内視鏡を中心とした治療を行っています。当院では平成27年4月から消化器内科を標榜し、専門医が内視鏡的治療を提供しています。

循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院             日数             (自院) 平均在院             日数             (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全
手術なし

19

20.05

17.66

21.05%

81.32

110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症
手術なし

-

-

12.58

-

-

050080xx99000x 弁膜症(連合弁膜症を含む。)
手術なし

-

-

11.95

-

-

050130xx97000x 心不全
手術あり

-

-

23.94

-

-

0400801499x013 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)
手術なし,定義副傷病あり

-

-

19.87

-

-


<解説>
 循環器内科では、さまざまな疾患が原因で起こる心不全や狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患を主に診察しています。重篤なケースでは、近隣の高次医療機関と連携対応、また、高次医療機関で急性期治療を終えた患者様の受け入れ、フォローアップも行っています。

小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院             日数             (自院) 平均在院             日数             (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)

10

4.3

6.19

0.00%

0.4

060390xxxxx0xx 細菌性腸炎

-

-

7.30

-

-

010230xx99x00x 川崎病(2歳未満)
手術・処置等2あり

-

-

10.12

-

-

040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎

-

-

6.14

-

-

040100xxxxx00x 喘息

-

-

6.62

-

-


<解説>
 小児科では、近隣の医療機関からの紹介なども含め、多くのお子様が受診されます。入院に至るケースでは急性気管支炎等の憎悪が最も多く、次いで 細菌性腸炎、2歳未満の川崎病、インフルエンザやウイルス性肺炎、喘息などが上位を占めています。いずれも入院期間は平均4~5日で軽快退院となるケースが多いです。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数(ファイルをダウンロード

 

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌

-

-

-

-

-

-

1

7,8

大腸癌

-

-

-

-

-

-

1

7,8

乳癌

-

-

-

-

-

-

1

7

肺癌

-

-

-

-

-

-

1

7,8

肝癌

-

-

-

-

-

-

1

7,8

病期分類基準(※) 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

<定義>
・5大癌について、初発患者はUICC(*1)のTNM(*2)から示される病期分類による患者数を、再発患者(再発部位によらない)は期間内の患者数を示す。
・患者数は延患者数とする。
・TNM分類が不正確等で病期(Stage)が不明な場合は、「不明」としてカウントする。
・stageが「0」のものは集計対象外とする。
・患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を入力する。

<解説>
5大癌のうち、当院では大腸癌が最も多く、次いで胃癌となっています。中でもStageIII~StageIVと重症化してからの受診で発見される症例が多く見られます。
高次医療機関で初回治療を終了した患者様の継続治療や経過観察、緩和ケアなども積極的に行っています。

「初発」とは、当院において、その腫瘍の診断、診断と初回治療(*3)、あるいは初回治療を実施した場合を指します。
「再発」とは、当院か他施設かを問わずに初回治療が完了した後、当院において患者様を診療した場合や、治療がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
がんの進展度にかかわらず(はじめから遠隔転移がある進行がんで見つかった場合でも)、入院時に初発であれば、初発として集計しています。
一連の治療期間中(*4)(がんに対する化学療法を何回かの入院に分けて行ったような場合)の各入院においては、一番初めの状態で初発か再発かを分けています。一連の治療期間中であっても、遠隔転移などを認めた場合には再発としています。

(*1)UICCとは…UICC(Unio Intemationalis Contra Cancrum、2010年より英名はUnion for International Cancer Control)は、国際対がん連合のことです。
(*2)TNMとは…がんの進行度を一定の基準を設けて分類したものです。
T:原発腫瘍の進展範囲(大きさ・浸潤の程度)
N:所属リンパ節転移の有無と進展範囲
M:遠隔転移の有無
これらを総合的に組み合わせて、stage0~stageIVの病期が決まります。
(*3)初回治療とは…がんに対して、初めに計画された一連の治療(*4)を指します。
(*4)一連の治療とは…治療計画後再評価までの間に行われる治療を総括して指します。
(例)手術後、化学療法4クール行った後再評価、という事例であれば、これら全てが一連の治療となり、入院回数は問いません。

※患者様側の意向により、精査を希望されなかった場合など、退院時点でがんの存在や進展度が明らかでないものも不明件数に含みます。
※病期分類は、がんの進行状態を表わす値で、Stage0からStageIVまであり、StageIVが最も進行している状態を意味します。

成人市中肺炎の重症度別患者数等(ファイルをダウンロード

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症

-

-

-

中等症

47

16.94

83.38

重症

25

22.88

85.68

超重症

16

22.38

85.13

不明

-

-

-


<定義>
・成人の市中肺炎(*1)を対象につき、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示す。
・入院の契機となった傷病名および医療資源を最も投入した傷病名に対するICD10コード(*2)がJ13~J18$で始まるものに限定する。
・重症度分類は、A-DROPスコアを用い、軽症~超重症の4段階で表記する。
・患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を入力する。

(*1)市中肺炎とは
普段の社会生活(病院外で日常生活)を送っている中で発症した肺炎のことである。
(*2)ICD10コードとは
 「疾病および関連保健問題の国際統計分類:International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems(以下ICDと略)」とは、異なる国や地域から、異なる時点で集計された死亡や疾病のデータの体系的な記録、分析、解釈及び比較を行うため、世界保健機関憲章に基づき、世界保健機関(WHO)が作成した分類である。【引用元:厚生労働省ホームページ「疾病、傷害及び死因の統計分類」とは】

 

<解説>
当院では中等症の患者様が市中肺炎全体の49%を占めています。重症以上になると、平均在院日数が20日以上となり、平均年齢も高くなる傾向にあります。軽症から超重症までを含めた市中肺炎全体の平均年齢は、78.8歳でした。
 肺炎の重症度分類とは、市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)により、以下のとおり分類されています。
Age(年齢) 男性70歳以上、女性75歳以上                
Dehydration(脱水) BUN 21mg/dL以上 または脱水あり                
Respiration SpO2<=90%(PaO2 60Torr以下)                
Orientation(意識障害) 意識障害あり                
Pressure(収縮期血圧) 収縮期血圧90mmHg以下                
※5点満点で、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点。
軽症 :0点の場合。
中等症:1~2点の場合。
重症 :3点の場合。
超重症:4~5点の場合。ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症とする。
不明 :重症度分類の各因子が1つでも不明な場合。
               

脳梗塞のICD10別患者数等(ファイルをダウンロード

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
I63$ 脳梗塞 3日以内

78

27.6

79.92

29.21%

その他

11

28.64

76.27

7.87%


 <定義>
・脳梗塞の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示す。
・最も医療資源を投入した傷病のICD10(*1)がI63$「脳梗塞」の症例を集計する。
・発症日から「3日以内」「その他」に分けた数値を記載する。

(*1)ICD10とは
「疾病および関連保健問題の国際統計分類:International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems(以下ICDと略)」とは、異なる国や地域から、異なる時点で集計された死亡や疾病のデータの体系的な記録、分析、解釈及び比較を行うため、世界保健機関憲章に基づき、世界保健機関(WHO)が作成した分類である。【引用元:厚生労働省ホームページ「疾病、傷害及び死因の統計分類」とは】

<解説>
当院では発症日から3日以内の方が大半であり、その多くが緊急入院となっています。脳梗塞での入院期間はリハビリ等も含めて約1ヶ月程度の方が多く、3割近くの方が、回復期リハビリテーション病棟や療養病棟がある病院へ転院しています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)(ファイルをダウンロード


<定義>
・診療科別に手術件数の多い順に5術式について、患者数、術前日数、術後日数、転院率、平均年齢を示す。
・輸血関連(K920$)は除外。
・創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術、およびすべての加算は除外。
・術前日数は入院日から手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は手術日から(手術日当日は含まない)退院日(または転棟日)まで。
・患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を入力する。
 

内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術

19

6

17.26

10.53%

79.16

K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)

10

0.5

1.2

0.00%

67.4

K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ

-

-

-

-

-

K688 内視鏡的胆道ステント留置術

-

-

-

-

-

K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴う)

-

-

-

-

-

<解説>
内科での手術症例は内視鏡を用いた術式を主に施行しています。出血性胃潰瘍などによる消化管止血術が最も多く、次いで大腸ポリープ切除術となっています。大腸ポリープ切除はクリニカルパスによる1泊2日での入院期間で対応しています。総胆管結石・胆管炎等に行う内視鏡的手術の件数も上位となっています。

外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)

22

1.14

3.05

0.00%

61.5

K6335 鼠径ヘルニア手術

20

1.45

3.45

0.00%

79.85

K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術

20

1.55

3.85

0.00%

67.2

K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術)

-

-

-

-

-

K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法

-

-

-

-

-

<解説>
外科では消化器手術が中心となっています。最も多いのは鼡径ヘルニア手術、次いで胆のう結石や胆のう炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術、結腸の悪性腫瘍手術となっています。短期間の入院で行え、患者様の身体への負担軽減になる腹腔鏡を用いた手術が多くなっています。

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿)

34

3.47

38.15

17.65%

83.32

K0811 人工骨頭挿入術(股)

26

5.88

46.65

23.08%

82.77

K0821 人工関節置換術(股)

17

1.65

34.06

0.00%

72.71

K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定)

12

1.92

24.08

8.33%

70.67

K134-22 内視鏡下椎間板摘出(切除)術(後方摘出術)

11

2.82

8.73

0.00%

57.73

<解説>
整形外科での手術症例は大腿骨頚部骨折等に対する骨折観血的手術(大腿)が最も多く行われています。次いで変形性股関節症等に対して行われる人工関節置挿入術(股)や、腰部の脊柱管狭窄症に対する脊椎固定術、椎間板ヘルニア等に対して行われる内視鏡下椎間板摘出術など、多岐にわたって行われています。

泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用)

48

1.69

3.9

0.00%

76.94

K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用)

26

2.54

7

3.85%

76.65

K610-3 内シャント設置術

21

2.52

7.05

0.00%

62.76

K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術)

-

-

-

-

-

K7812 経尿道的尿路結石除去術(その他)

-

-

-

-

-

<解説>
泌尿器科では膀胱癌に対する膀胱悪性腫瘍手術の割合が最も多くを占めています。次いで前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺手術、慢性腎不全に対して血液透析を導入するための内シャント設置術、膀胱結石や尿管結石等に対して行われる手術が上位となっています。

消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)

27

0

1

0.00%

68.11

K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ)

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K688 内視鏡的胆道ステント留置術

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K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴う)

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K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上)

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<解説>
消化器内科では主に内視鏡を用いた手術を多く行っています。中でも大腸ポリープ切除術が最も多くを占め、クリニカルパスを使った1泊2日での入院がほとんどとなっています。その他、内視鏡的に総胆管結石の摘出を行う乳頭切開術や、胆管の閉塞や狭窄に対する胆道ステント留置術も多く行っています。

 

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)(ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一

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異なる

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180010 敗血症 同一

12

0.63%

異なる

11

0.58%

180035 その他の真菌感染症 同一

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異なる

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180040 手術・処置等の合併症 同一

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異なる

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<定義>
・医療資源を最も投入した傷病名が播種性血管内凝固症候群(DPC6桁130100)、敗血症(DPC6桁180010)、その他の真菌感染症(DPC6桁180035)、手術・処置等の合併症(DPC6桁180040)について、入院の契機となった傷病名(DPC6桁レベル)の同一性の有無を区別して症例数と発生率ををカウントする。
・手術・処置等の合併症について、その内訳を説明に記す。
・患者数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を入力する。

<解説>
重篤な疾患であるDIC(播種性血管内凝固症候群)(*1)、敗血症(*2)、その他の真菌症、手術・処置後の合併症について、入院時に診断した傷病名と、入院中の主な治療目的の傷病名に同一性があるかを区別し、患者数と発症率を示したものです。当院では高齢の患者様が多いという特徴もあり、何らかの菌が血液中に入って活動し(菌血症)、重篤な臓器障害を引き起こし、敗血症の診断となる方が多く見受けられます。
当院で最も発生している手術・処置等の合併症は(10未満のためハイフンで表示)、何らかの治療のため、体内に挿入したカテーテルに関連する感染症や、手術後の創部感染などでした。発生件数は少ないですが、合併症が起こる原因も患者様の状態によって様々であり、手術や処置を行う前に、十分な説明とお互いの理解度を確認しながら治療を行っていくことが大切になります。

(*1)DIC(播種性血管内凝固症候群)とは
基礎疾患によるさまざまな病態、外傷、手術、抗腫瘍薬(こうしゅようやく)投与などに併発する症候群です。全身の細小血管内に血栓が形成され、その結果、凝固因子や血小板の消費性減少と、線溶反応の活性化が起こり、各種臓器の虚血性機能不全とともに、出血傾向が現れます。原疾患の治療ととのみ抗凝固薬、抗線溶薬(こうせんようやく)、血栓溶解薬などが投与されます。
予後は原疾患により異なりますが、早期からの積極的な治療により救命できることもあります。【引用元:メディカルiタウン 病気辞典】

(*2)敗血症とは
肺炎や腎盂腎炎(じんうじんえん)など生体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす症候群です。
背景として悪性腫瘍、血液疾患、糖尿病、肝・腎疾患、膠原病(こうげんびょう)といった基礎疾患がある場合、あるいは未熟児、高齢者、手術後といった状態である場合が多いとされています。【引用元:メディカルiタウン 病気辞典】

更新履歴

令和元年9月27日  平成30年度病院情報を公開