令和3年度当初予算

  

一般会計予算額    285億円

1 歳入の概要

 歳入では、コロナ禍による景気低迷の影響を踏まえ、個人住民税の減少が見込まれます。また、法人市民税についても個人市民税と同様に、コロナ禍による企業業績の落ち込みを勘案し減少を見込んでいます。固定資産税についても、コロナ禍による影響で事業収入が一定程度減少した中小事業者等の事業用資産の軽減制度による減額等を勘案し減少を見込みました。

 市にとって重要な収入である地方交付税は、合併特例法に基づく優遇措置がすべて終了することに伴い、中期財政計画などの中長期見込みでは、普通交付税は減少すると推計していましたが、コロナ禍による市税の落ち込み等の影響が地方財政計画に反映され、全国ベースでの地方交付税総額が増加することから増加を見込みました。

 また、国庫支出金は、民間保育園整備事業補助金や橋りょう補修事業の減少等により減少を見込み、支出金は、本町・中町街路整備事業委託金の事業量の減少により減少を見込みました。

 寄附金は、ふるさと納税が好調なため増加を見込みました。

 繰入金は、ふるさと納税の増加に伴い、ふるさと納税寄附金を原資とするちちぶ夢創り基金繰入金も増加を見込みましたが、財源不足を調整する財政調整基金からの繰入額が減少となり、繰入金全体でも減少を見込みました。

 市債は、小中学校校舎の大規模改造事業、道路の長寿命化事業、過疎・辺地地域の振興、令和元年台風19号災害復旧事業の起債、臨時財政対策債の発行を予定していますが、市債全体では減額となり市債残高の抑制に努めました。

2 歳出の概要

 総務費には、高濃度PCR廃棄物処分に係る手数料等を計上したほか、地方創生事業としてSociety5.0推進事業委託料や衆議院議員選挙費、市長・市議会議員選挙費を計上しました。

 民生費は、令和2年度中に新規に開設した認定こども園等の利用者を実績ベースで算定し、施設型給付費委託料を減額しました。また、令和2年度に計上していた民間保育園の整備事業補助金については、事業完了に伴う減額となっています。

 衛生費は、国の繰出基準に基づく一般会計からの負担として、市立病院事業への負担金が増加となっています。また、し尿処理広域化検討事業についても増加となっています。新たな事業としては、地球温暖化対策推進事業として、道路照明灯をLED灯に切り替える事業を実施します。

 労働費は、新型コロナウイルス感染症の影響による雇用維持対策として、雇用調整助成金を利用した事業者に支給する奨励金が増加しています。

 農林水産業費は、森林環境譲与税を活用した森林保全事業を拡充して実施するため増加となっています。

 商工費は、ふるさと融資貸付金が終了したことによる減少となっています。新たな事業としては、IT関連オフィス開設補助金、秩父公園橋ライトアップ事業負担金があります。

 土木費は、合併特例債の発行終了の影響により、事業費の縮小となりました。主要な事業として、お花畑通線の交差点改良に向けた電線地中化に伴う委託料、秩父橋直轄修繕代行事業負担金などの事業費を計上しています。

 消防費は、秩父広域市町村圏組合への消防負担金をはじめ、消防団員への報酬や災害に強い安全・安心なまちづくりのための対策費、整備費等を計上しています。

 教育費は、荒川西小学校校舎大規模改造工事、影森中学校管理教室棟大規模改造工事などにより増加となっています。新たな事業としては、高篠中学校校舎大規模改造工事に向けた実施設計を行います。

 災害復旧費は、令和元年台風19号等で被災した道路等の復旧事業を計上したことにより増加となっています。

 公債費は、市債の償還元金、利子を償還表等に基づいて算出し計上した結果、令和2年度と比較すると減少となり、これまで進めてきた市債の繰上償還の効果が表れる結果となりました。

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令和3年度各会計の歳入歳出予算額一覧表(47KB)

令和3年度一般会計当初予算款別前年度比・構成比一覧表(46KB)

令和3年度主要事業一覧(180KB)

令和3年度一般会計予算書(全文)(2219KB)

令和3年度特別会計・公営企業会計予算書(全文)(3030KB)