臨床検査科
臨床検査科は、7名の臨床検査技師で日々の検査業務を行っています。大きく分けて患者様から提供された血液、尿、あるいは胸水、腹水、髄液などの穿刺液を検査する検体検査と、患者様を直接検査する生理機能検査があります。
検体検査には主に尿を検査する一般検査や検体成分を測定したり咽頭から採取した検体の遺伝子解析を行う生化学検査、抗原抗体反応を測定原理として感染症、腫瘍マーカー、ホルモンなどを測定する免疫学検査、輸血、血球算定、凝固-線溶系の検査を行う血液検査があります。生理機能検査は心電図、肺機能検査、脳波検査、超音波で体の中を検査する超音波検査は心臓、腹部、血管、乳腺などを検査しています。
放射線科
放射線科は、診療放射線技師6名と看護師2名が在籍しており、画像診断のための検査を行っています。
主に一般撮影(FPD,CR)、ポータブル撮影、マンモグラフィ検査、X線透視検査(DR,FPD)、手術室透視撮影、骨密度検査、CT検査(64列)、MRI検査(1.5T)を行っています。
画像診断のために遠隔画像診断支援を利用しており、電子カルテシステムとRISおよびPACSを活用してシームレスな連携が可能となっています。また、救急医療への早急な対応と的確な検査のために、放射線科内および関連部門との連携を図り常に患者様に誠実で信頼される質の高い画像の提供に努め、安全・安心な検査が受けられるように取り組んでいるところです。
薬剤科
薬剤科は、薬剤師7名、調剤補助1名が在籍し、医師・看護師をはじめとする他の医療スタッフと連携し、あらゆる医薬品が『より安全に』『より効果的に』『より適正に』患者さんに使用されることを常に心がけて従事しています。
業務内容は、医師の処方に疑義がある際の問い合わせをはじめ、医療スタッフに対して新薬の情報や医薬品に関する安全情報の提供を行っています。その他、病棟での薬剤管理指導や感染制御認定薬剤師、糖尿病療法士などの各専門領域の薬剤師を中心に各チームや委員会に所属し、回診への参加など多職種連携にも力を入れています。今後も当院の理念である「安心・安全・満足を地域住民の皆様に」を念頭に安全かつ質の高い医療の提供に努めてまいります。
臨床工学科
臨床工学技士3名(うち2名常勤)で血液浄化および医療機器の保守管理を行っています。血液浄化では血液透析・CART・CAP療法、保守管理業務では輸液・シリンジ・経腸栄養ポンプ、人工呼吸器、除細動器、心電図モニターの保守を行っています。
安全性能を維持した効率的な医療機器の稼働、そして専門的な知識・技術の提供ができる環境を構築しています。
医療機器の新規提案により業務効率の改善に力を入れており、医療機器の勉強会を定期的に開催して他職種の職員と連携を図っています。
今後、業務の幅を広げられるように努力していきます。
リハビリテーション科
リハビリテーション科は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、歯科衛生士が、外来および入院患者様の急性期から回復期までのリハビリテーションをお手伝いします。特に高齢者は、入院すると寝たきりになりやすいので早期からの介入が必要です。誤嚥性肺炎を予防し、安全に食事ができるように、言語聴覚士が嚥下リハビリテーションに取り組みます。
さらに、整形外科および外科の術前後リハビリテーション、がん・糖尿病・呼吸器疾患に対する包括的リハビリテーションなど疾患に応じて対応します。患者様が住み慣れた地域でその人らしい生活を安心して続けられるように、他機関と連携しリハビリテーションを進めます。
栄養科
栄養科は、3人の管理栄養士で給食業務・臨床業務を行っています。給食業務については、全面委託となっているため、委託職員と連携を図りながら温冷配膳車の導入により適温適時での食事提供に努め、患者様1人1人の病態や嗜好・食習慣に配慮した食事提供を行っています。
臨床業務については、ベッドサイド訪問にて個別の栄養管理の実施、医師、看護師、薬剤師などの多職種と連携し栄養面からの症状改善・症状悪化予防のためのサポートをしています。
地域医療連携室
地域医療連携室は、医師、看護師、社会福祉士、事務職員が配置され、患者様、ご家族からの療養上の様々な相談をお受けするほか、転院の受け入れや退院後の療養先について関係先との調整・連携の業務を行っています。
また、医師会の委託により設置した「ちちぶ在宅医療・介護連携相談会」は住み慣れた地域で安心して在宅医療が受けられるよう、住民の皆様や専門職の皆様からの相談をお受けしています。
これらの業務の推進には、多機関多職種との連携は必須であり、秩父地域1市4町及び関係機関と協働で構築・推進している「ちちぶ版地域包括ケアシステム~ちちぶいきあいシステム~」での顔の見える関係づくりと直接結びついています。
診療情報管理室
診療情報管理室は、島村病院長を室長として、診療情報管理士2名と会計年度任用職員1名で日々の業務を行っています。電子カルテの導入から約8年が経過し、紙カルテでの情報管理から電子カルテでのデータ管理へと大きく変化しています。
主な業務として、入院患者様の病名や診療行為が適切に行われているかを点検する「レセプト(診療報酬明細書)」業務や「カルテ開示」に関する業務、国で義務付けられている「全国がん登録」に関する入力業務など、多くの個人情報を管理する重要な役割を担っています。
その他、国際疾病分類(ICD-10)に基づく病名の登録や手術症例の登録(NCD)など、各種統計作成や分析も行っています。