今年も、残すところあとわずか。子どもたちにとっては、クリスマス、お正月が待ち遠しい季節です。年末年始、ゆるみがちな気持ちを引き締め、引き続き幸せな日々を送れるよう、心から無事を祈りたいと思います。
さて、秩父市にとって冬の最大行事である秩父祭も、12月3日の本宮、30万人を超える方々にお越しいただき、無事終了しました。文化庁や埼玉県教育委員会からも多くの方々にお越しいただきました。
私にとっては3度目の秩父祭ですが、毎年の驚きは、祭当日に向け、粛々、着々と準備が進められることです。官民協働の巨大プロジェクト。そのための大きな組織を強力なリーダーシップで動かす、そんな雰囲気でもありません。
神社、笠鉾・屋台町会、観光協会、警察、市役所、西武鉄道、秩父鉄道、露店商の皆さんが、これまでの経験から、皆、自分が何をすべきか、しっかりと心得ています。したがって、仕事が粛々と進みます。そして、毎年行うことで、それがしっかりと継承されています。学校もそうありたいと思います。教職員が何をすべきか共通理解し、目標に向け、一丸となってやるべきことをやる。そのためには、校長がミッションとビジョン(目標に向かう道筋)を明確に示すことが大切だと思いました。
秩父祭は、昨年12月にユネスコの無形文化遺産に登録されました。それから1年。秩父市教育委員会では、これを機に、夏の川瀬祭の7月20日と秩父祭の12月3日を「秩父市伝統文化に親しむ日」とする教育委員会規則を制定し、この両日を学校管理規則上の休業日に位置づけました。この両日は、子どもたちには授業のことを気にせず、秩父の素晴らしい伝統文化である祭を、ご家族や地域の皆さんと楽しんでほしい。そして、秩父市の素晴らしい祭、伝統文化に親しみ、それらの次代の担い手になってほしい。そんな想いから、この日を制定しました。
今年の全国学力調査では、学校の取組、子どもたちの頑張りで、良い結果を残すことができました。「基礎学力の向上」と祭、伝統文化などの「秩父の良さ」を両輪に、知徳体のバランスのとれた秩父市の次代の担い手を育てていきたいと思います。
川瀬祭(毎年7月20日)の様子
https://navi.city.chichibu.lg.jp/p_festival/1273/
秩父祭(毎年12月3日)の様子
https://navi.city.chichibu.lg.jp/p_festival/1030/
「秩父市伝統文化に親しむ日」の制定について
http://www.city.chichibu.lg.jp/7303.html
平成29年度全国学力・学習状況調査の秩父市全体及び各学校の結果・分析
http://www.city.chichibu.lg.jp/7307.html