夏。学校を訪問すると、青空の下、プールから水の音や子どもたちの声が聞こえてきます。午後には30度を超える連日の暑さ。小学校については、この6月までに全ての学校の普通教室にエアコンを整備しました。涼しさの中で、子どもたちは集中して学習しています。この秩父の厳しい暑さに間に合ってよかったとつくづく思います。中学校についても、計画に沿ってしっかりと整備してまいります。
さて、秩父市教育委員会では、6月22日(木)の夜から、原谷公民館で「チチブ・アフタースクール・スタディ~夜勉~」を始めました。元教員や大学生など、地域の人材を活用した学習ボランティアが、小学校4年生から中学校3年生の自主学習の支援を行う事業です。来年の3月まで、月2~3回、計22回にわたって「夜勉」を実施することとしており、100人を超える子どもたちが参加してくれます。開校式では、「自分から学びに向かうきっかけとして、わかる喜びを体感してほしい」と子どもたちへ伝えました。
本年6月1日に出された教育再生実行会議第10次提言「自己肯定感を高め、自らの手で未来を切り拓く子どもを育む教育の実現に向けた、学校、家庭、地域の教育力の向上」においても、「地域の教育力を掘り起こし、学校だけでなく地域も子どもたちの育ちに関わり、その役割を果たすことが必要不可欠」とされています。学校を取り巻く課題が山積する中で、教員の長時間勤務に支えられる学校は、教員の働き方改革、学校の業務改善が求められています。このような中で、子どもたちの「自ら学びに向かう姿勢」をしっかり支えるためにも、地域の教育力が必要です。原谷公民館の館長さんからは、「公民館に子どもたちの声が響くのは素晴らしいこと」という嬉しいお言葉もいただきました。
今後、コミュニティ・スクールを推進する中で、地域の教育力も活かしながら、学校・家庭・地域がますます連携を深め、子どもたちの確かな成長を支えていきたいと思います。
2017年7月14日