コミュニティ・スクールとは?
「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」に規定された「学校運営協議会制度」に基づき、「学校運営協議会」を設置している学校。 |
- 秩父市教育委員会では、平成29年度、尾田蒔小学校・尾田蒔中学校・影森中学校の3校にコミュニティ・スクールを設置しました。
- 平成30年度中に、すべての小・中学校にコミュニティ・スクールを設置する予定です。
学校運営協議会とは?
- コミュニティ・スクール設置校の所在する地域の住民や保護者により組織された機関で、学校運営に関する協議を行います。コミュニティ・スクールの中核になります。
- 従来の学校評議員との違いは、合議体(議決権を持つ)であることです。
- 地域の住民や保護者の皆様が一定の権限と責任を持って、学校運営に参画するシステムです。
現在の子どもたちを取り巻く環境(コミュニティ・スクール導入の背景)
現在、子どもたちを取り巻く社会環境は目まぐるしく変化しています。
- 都市化・過疎化 → どちらの場合も、地域の教育力が低下していく傾向にあります。
- グローバル化 → 人間関係がますます流動化していきます。異なる文化の下で育った人たちとともに生きていくことが求められています。
- 知識基盤社会 → 子供たちに人間力・社会力を身につけさせること、学ぶ意欲を高めていくことが強く求められています。
これからの変化の激しい社会を担う子どもたちにとって、「生きる力」の育成が大変重要です。
生きる力とは?
- 基礎的な知識・技能を習得し、それらを活用して、自ら考え、判断し、表現することにより、さまざまな問題に積極的に対応し、解決する力
- 自ら律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性
- たくましく生きるための健康や体力など
しかし、「生きる力」は学校だけでは身につきません。学校・家庭・地域社会が連携・協力した「社会総掛かりの対応」が求められています。また、そのためには、従来の教育に止まらない「社会に開かれた教育課程」が必要です。
「社会に開かれた教育課程」とは?
- よりよい社会づくりのために地域の担い手を育てるという理念を教育課程を介して地域と共有する。
- そのために必要な社会とのかかわりあう力を教育課程において明確化する。
- 実施にあたっては、地域の人的・物的資源を活用したり、放課後や土曜日等を活用した社会教育との連携等を通して実現する。
これらを実現するための有効な方法が、コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)です。
秩父市の目指すもの
現在秩父市は、全国の地方都市で進行している少子高齢化による人口減少によって、未来に向け大きな不安を抱えています。これからの地域社会に求められるキーワードは、「持続可能性」です。そのために、地域コミュニティの一員としての意識を持った、10年後、30年後の地域住民の育成が強く求められています。子どもたちこそ、これからの持続可能な地域社会を構築していく力なのです。これからの教育は従来の枠にとらわれない新しい取組が求められています。「地域の中の学校」から「地域の未来を育成する学校」へ。そのために、秩父市はコミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)の設置と運営を進めていきます。
コミュニティ・スクール制度化への経緯
コミュニティ・スクール制度化へ至る経緯(文部科学省のホームページ) http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/community/suishin/detail/1312946.htm
コミュニティ・スクール設置状況
コミュニティ・スクール導入・推進状況(文部科学省のホームページ) http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/community/shitei/index.htm
コミュニティ・スクールをよりよく知る
「熟議」とは?