平成27年度教育長からのメッセージ

平成27年度新谷教育長のメッセージ
 本年4月に秩父市教育長に就任し、半年が経過しました。この間、美しい自然、伝統文化、祭りなど、様々な“秩父のよさ”に触れ、これを維持・継承していくことの大切さを実感しました。2学期に入り、中学校、小学校、幼稚園、それぞれで、青空の下、武甲山を望みつつ、体育祭・運動会が開催され、子どもたちの声が校庭全体に響き渡りました。
 1学期以来、全ての小中学校を訪問し、校長先生の学校経営の方針をお聴きし、実際に授業も拝見しました。各学校の経営方針は、それぞれ児童生徒の実態や地域の実情に応じた確かなものであり、教員もその方針の下、熱心に授業に取り組んでいます。子どもたちも明るく素直であり、地域、保護者の皆様も学校に協力的です。
 現在、基礎学力の向上が課題となっていますが、このような学校の状況を拝見し、皆で協力して取り組めば、必ず成果が出るものと確信しました。そのための取り組みの大きな方向性を教育委員会として出していきたいと思います。
 まずは、この機会に「何のために学ぶのか 」それぞれの立場で考えたいと思います。子どもたちにもじっくりと考えてもらいたいと思います。答えは一つでなくてもいい。それぞれ置かれている環境が異なります。それぞれの意義があっていいと思います。
 こんなことを考えています。人にとって、「できること増やしていくことは喜びである」ということです。生まれて初めて独りで立つことができた幼な子が満面の笑顔であることを思い起こせば、これは人間の本性であると思えます。学び、できることを増やすのは、人にとって喜びであること。今はできないことを、自らの明日のために、一つ一つできるようにすること。学ぶことの意義をこのように考えれば、全国学力テストへの取組の姿勢も変わってくるはずです。一人一人の子どものできないところは何か、できる様にするにはどの様な指導が必要か。子どもたちのできることを増やしていく。これを喜びとして、取り組んでいきたいと思います。

2015年10月6日

2015年9月9日 ピンチをチャンスに

 子どもたちを巡っては、マスコミ等で悲惨な事件が報道されています。本当に胸が痛みます。本来、子どもたちは、「家庭環境の下で幸福、愛情および理解のある雰囲気の中で成長すべき」(児童の権利条約前文より)存在なのですが、なかなか、そうなっていない現実があります。学校だけの取組には限界があり、家庭、地域も含め、社会全体で取り組んで行く必要があります。
 幸い秩父市では、この夏休み中、子どもたち、あるいは学校を巡って、大きなトラブルはありませんでした。これも一重に、教職員の努力とともに、保護者、地域の皆様方のご理解、ご支援の賜物であります。この2学期、子どもたちの笑顔が輝き、笑い声が響く学校となるよう、尽力したいと思います。引き続きよろしくお願いします。
 さて、本年度の全国学力・学習状況調査の結果については、埼玉県全体、秩父市も厳しい状況でした。この結果を重く受け止める必要があります。秩父市の状況については、アカウンタビリティー《説明責任》を果たす意味からもしっかりと分析し、市民の皆様に情報提供したいと考えております。今、暫くお時間をいただければと思います。
 もちろん、全国学力・学習状況調査は、子どもの学力の一部を測定するものであり、これで全てを語ることはできません。結果だけに着目し、一喜一憂するつもりもありません。しかし、一側面においては、全国および埼玉県全体における秩父市の子どもたちの位置づけを示した貴重なデータであります。今後、グローバル化が進み、国際社会における競争が一層激しくなることが予想されます。これからの時代を生きる子どもたちにとって、また、これからの秩父市にとって、現在のような結果が続いていることは、誠に憂慮すべき状況であり、そのような意味で、まさに「ピンチの状況」にあると言っても過言ではありません。この結果を、まずは真摯にうけとめ、対応をしっかりと考えたいと思います。
 そのように考えている今も、学校では子どもたちが学び、教員も模索しながら日々の教育実践に取り組んでいます。厳しい結果に落ち込んでいても始まりません。まずは、秩父市教育委員会が元気を出して、前向きな対応策を考えたいと思います。
 教育は秩父市の未来のための先行投資であります。「ピンチをチャンスに」。これを機に、学校、家庭、地域が連携し、市を挙げて学力向上に取り組みたいと思います。ぜひ、ご理解とご協力をお願いします。

2015年9月9日

2015年8月3日 夏休みに想う

 就任から4ヶ月が経過しました。秩父の暑さが身にしみる毎日です。子どもたちは、夏休みの真最中。部活動で熱中症にならないだろうか、家庭学習にしっかり取り組んでいるだろうか、と案じながら、今後の秩父市教育委員会としての取組を考える毎日です。
 さて、マスコミ等を通じて、いじめが原因と思われる小学生の自殺など、悲惨な事件が報道されています。 いじめについては、平成25年9月にいじめ防止対策推進法が施行されて、国、地方自治体、学校を上げて、その防止に取り組まれている最中のことであり、誠に残念でなりません。

「いじめは人間として絶対に許されない」という意識を、子どもたち、保護者や地域の皆様、学校の教職員、社会全体で共有することが大切です。その一方で、いじめは、どの子どもにも、どの学校においても起こりうるということを、十分認識しておく必要があります。

 秩父市では、いじめを決して許さない学校づくりを進めるとともに、子どもたちが発する小さなサインを見逃すことなく感覚を敏感にして子どもたちと向きあうこと、併せて、保護者との情報共有および共通理解を図ることについて、校長がリーダーシップを発揮して、組織として取り組むよう、7月の校長会において徹底しました。

一学期中も様々なことがありましたが、保護者の皆様、地域の皆様に支えられて、無事に夏休みを迎えることができました。夏休み中も、子どもたちが無事に楽しく、生活習慣、学習習慣を守りながら過ごすことができるよう、保護者の皆様、地域の皆様に心よりお願い申し上げます。

また、教職員には、自らの日々の教育実践についてじっくり時間をかけて考え、見直す機会をもつとともに、研修による指導力の更なる向上や日頃なかなか時間のとれない仕事に取り組み、2学期が円滑にスタートできるよう準備をしていただきたいと思います。
 2学期、秩父市の学校に、子どもたちの明るい声が響き渡るよう祈りつつ、教育委員会としてもしっかり職務に取り組みます。

2015年8月3日

2015年4月1日 教育長あいさつ

 4月1日付で秩父市教育委員会教育長を拝命しました新谷喜之(しんや よしゆき)と申します。よろしくお願いいたします。
 「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」の一部改正により、教育委員会の仕組みが変わりました。これまでの教育委員長と教育長の職務を新たな「教育長」として一本化し、責任体制の明確化、迅速な危機管理体制の構築等を図 ります。また、教育委員会での議論を活性化するとともに、市長と教育委員との意見交換を活発に行う「総合教育会議」が設置されます。
 何よりも秩父市の子どもたちのため、基礎学力の向上、知徳体バランスのとれた育成、自然、伝統・文化といった秩父の良さを活かした教育の実践等に、家庭、地域、学校が協力し合って取り組むよう尽力いたします。 皆様のご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

2015年4月1日

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