一歩進んだ安心・安全の仕組み作りに向けて
「安全・安心なまちづくり」は、秩父市の政策におけるもっとも基礎的で重要な要素です。
そこで、秩父市では、国際的にも認められている「セーフコミュニティ」の手法を活用することで、これまで以上に質の高い、「安全・安心なまちづくり」を推進したいと考えています。
セーフコミュニティとは
「セーフコミュニティ」=「セーフ」+「コミュニティ」
セーフコミュニティとは、地域の人々みんなで、安全・安心(セーフ)なまちづくりを目指す地域社会(コミュニティ)のことです。
私たちの安全・安心な暮らしの脅威となるすべてが対象となります。
市全体、町会などを含め、秩父市のまち全体の地域社会のことをコミュニティといいます。
セーフコミュニティのはじまり
1970年代にスウェーデンのファルショッピングという地域で実施された「外傷予防プログラム」がセーフコミュニティ活動のきっかけといわれています。このプログラムでは、3年間で外傷の発生を30%も減少させることに成功しています。
その後、1989年にスウェーデンのストックホルムで開かれた「第1回事故傷害に関する世界会議」において、「セーフコミュニティ」の考え方が宣言されたのが始まりといわれています。
なぜセーフコミュニティを推進するのか
- セーフコミュニティでは、新しく特別な活動を始めるのではなく、これまでの地域の活動や取り組みを大切にしながら進めます。
特徴として、以下の2点があります。
- 科学的な分析による「予防」に重点を置く
- 横断的な連携・協働を取り入れて活動する
セーフコミュニティの取り組みを地域が一体となって進めることにより、次のような効果が期待できます。
- 地域の「絆」、コミュニティの活力向上
- 市民意識の向上、事件・事故の発生抑制
- 市や地域のイメージアップ
- 医療、介護の費用の削減
結果として、より質の高い安全・安心なまちづくりの実現につながります。
秩父市の取り組みの特色
1 中山間地での取り組み
関東地域では、厚木市、豊島区、さいたま市がセーフコミュニティ活動に取り組んでいますが、中山間地域である秩父市は、土砂災害の危険のある場所が1,000か所以上もあります。この対策は市民の生命・財産を守る特に重要な取組活動になると考えています。
2 高齢化率が高い地域での取り組み
秩父市は埼玉県内の市の中で、高齢化率が非常に高い市です。数十年後には、おおよそ2人に1人が65歳以上、4人に1人が75歳以上という予測もあります。こうしたことから、お年寄りのケガ、事故の防止等への取り組みについては特色ある活動として、今後の県内他市の先進事例となるよう検討していきます。
セーフコミュニティだより
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セーフコミュニティちちぶパンフレット(2431KB)