新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、3月3日から3月26日までの間、小中学校の臨時休業を実施しました。4月8日からの学校再開に向けて各学校とも準備を進めていましたが、4月7日、政府から「緊急事態宣言」が発出されました。同日、埼玉県知事からの緊急事態措置により、学校を再開せず、5月6日まで臨時休業を延長することとしました。その後も国内の感染者の増加は続き、知事からの要請により、5月7日から5月31日まで、再度、学校を臨時休業することを決断しました。
5月の教育長メッセージでは、教育委員会で行っている、臨時休業期間中の児童生徒への学習支援の一部を紹介します。
～CHICHIBU ENGLISH TV PROJECT～
秩父市の『おもてなしTV』（YouTube）を活用し、臨時休業期間中の英語学習の支援を行っています。小学校外国語担当教員4名、中学校英語科教員2名、ALT2名で、小学校3～6年生、中学校1～3年生の英語学習のための動画を撮影し、「秩父イングリッシュTV」として各学年2本、計14本配信しました。繰り返し視聴することが可能で、予習や復習に役立てることができます。
～算数・数学動画配信プロジェクト～
英語の動画と同様に、『おもてなしTV』（YouTube）を活用し、小学校6年生及び中学校3年生を対象に、算数・数学学習のために動画を配信しました。
～インターネット等を活用した児童生徒と学校とのコミュニケーション活動～
ビデオ会議アプリ（ZOOM）を活用した、学校と児童生徒のコミュニケーション及び学習支援を開始しました。インターネット環境が整っていない家庭に対しては、学校で個別に対応する予定です。
【ZOOM活用のための教員研修会】
【小学校1年生と担任とのZOOMを使ったコミュニケーション】
～「小学校1年担任からのメッセージ」の動画配信（限定配信）～
『おもてなしTV』（YouTube）を活用し、新入学生に向けて「小学校1年担任からのメッセージ」を動画配信しました。
～秩父エフエムを活用した学校からのメッセージ配信～
各学校の教職員がコミュニティFM放送局『ちちぶエフエム』の生放送番組に出演し、児童生徒、地域の方々に向けてメッセージを発信しました。各学校の校歌も流していただいたところ、市民の方から校歌を懐かしむメールもいただき、大変好評でした。
～市立学童保育室での出前授業～
臨時休業中、学童保育室を開室していますが、保護者の皆様には、協力保育（家庭での保育）にご協力いただき感謝しております。学童保育室で一日を過ごす児童への学習支援として、指導主事が市立学童保育室を訪問し、プログラミング学習や臨時休業中の学習課題への自学支援等の出前授業を行っています。
～スクールカウンセラーによる教育相談～
ご家庭でお子様のことで心配なことがありましたら、各学校に遠慮なくご相談ください。臨時休業期間中でも、小中学校にスクールカウンセラーが勤務する日が決まっていますので有効にご活用ください。教育委員会でも教育相談室を設置し、臨床心理士が毎週水曜日に勤務しています。
臨時休業の長期化に伴い、児童生徒も保護者の皆さんも心身ともに疲労感が続いていることと思います。教育委員会としましても、できる限りの支援を行っていく決意です。この時期を乗り越えた時に、明るい未来があることを信じて、皆でこの国難を乗り越えていきましょう。
さて、4月は出会いの季節です。秩父市では、4月8日に中学校にて、9日に小学校にて入学式を執り行いました。中学校の入学式は、学校職員と新入学生に限定し、小学校の入学式は、学校職員と新入学生、保護者1名に限定し執り行いました。いつもとは違う緊張感のある短時間の入学式でしたが、どの学校も素晴らしい入学式でした。
新型コロナウイルスによる緊急事態が収束し、一日でも早く新入学生の皆さんが笑顔で登校できる日が来ることを願っています。
【花の木小学校入学式】
【影森中学校入学式】
