6月1日から学校再開となりました。秩父市では、学校再開の準備期間として、5月18日から分散登校を行い、6月1日からは給食も提供し、通常の授業を再開することができました。
約3か月に及ぶ学校の休校で、心身ともに疲れ果てていた子どもたちですが、徐々にいつものペースを取り戻しつつあるように感じます。
秩父市教育委員会では、学校再開に際し、全小・中学校の養護教諭を招集し、「新型コロナウイルス感染症対策(○○学校スタンダード)」の作成について研修会を開催し、各学校における感染症対策について統一した基準を示しました。
【新型コロナウイルス感染症対策(○○学校スタンダード)作成研修会】
【新型コロナウイルス感染症対策(荒川中学校スタンダード)】
【新型コロナウイルス感染症対策(原谷小学校スタンダード)】
また、新型コロナウイルス感染症について、正しい知識を持ち、正しく恐れることの大切さを、各学校で児童生徒へ指導するようお願いをしました。三密を防ぐ、マスクを着用する、早寝早起きで免疫力をつけるといった基本的な対策については知っていても、新型コロナウイルス感染症とはどういった感染症なのか、正しく理解している児童生徒は少ないことがわかったためです。
【養護教諭による新型コロナウイルス感染症についての指導(正しく恐れる):南小学校】
【ZOOMを使った養護教諭による新型コロナウイルス感染症についての指導(正しく恐れる):高篠小学校】
さらに、「秩父おもてなしTV」を活用し、「新型コロナウイルスと学校生活」について、秩父市長と影森中学校の生徒との対談を行いました。
各学校とも、児童生徒の感染防止対策に力を入れ、学校内のクラスター感染を防ぐ努力を続けています。児童生徒の安全のため、毎日消毒を行っている教職員・補助員の皆さんの努力に敬意を表します。
尾田蒔学童保育室の指導員からは、指導員の皆さんが工夫して手作りした感染防止の仕切りの写真をいただきました。学校教育に携わる職員一人ひとりが、自分たちにできることを見つけて行動している姿を、とても心強く感じています。
【尾田蒔学童保育室:手作りの感染防止の仕切り】
また、感染防止のために、多くの方々から、マスク、フェイスシールド、ビデオカメラ等のご寄付をいただきました。皆様に心より感謝を申し上げます。
さて、6月1日の学校再開から、1か月が経過しました。目に見えない新型コロナウイルスとの戦いは、終わったわけではありません。感染防止対策と児童生徒の心のケアをしっかりと行いながら、「あせらず・あわてず・あきらめず」、子どもたちのペースに合わせて、少しずつ学習の遅れを取り戻していきたいと思います。