4月1日付で秩父市教育委員会教育長を拝命しました倉澤俊夫(くらさわとしお)と申します。よろしくお願いいたします。
秩父市の教育理念は、「夢、志、誇りを持ち、社会を生き抜く力を身につける教育を推進することにより、秩父市への愛着、住み続けたいという想いを深め、秩父市のよさを継承し、秩父市の未来を担う人材を育成する」ことにあります。各小中学校は、この教育理念をもとに、子どもたちの郷土愛を育て、秩父ならではの特色ある教育活動を推進しています。
平成28年12月、「秩父祭の屋台行事と神楽」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。これを受けて、秩父市教育委員会では「秩父市伝統文化に親しむ日」を定め、7月20日の川瀬祭、12月3日の秩父祭を休業日とし、子どもたちが祭りに参加し、伝統文化に親しむことができるようにいたしました。このような祭り、伝統文化などの秩父のよさを子どもたちが継承しながら、これからの社会を生き抜く学力を身に着けさせ、知、徳、体のバランスのとれた秩父市の次世代の担い手を育てていかなければなりません。
また、今年度から全小中学校で、学校が地域住民と目標やビジョンを共有し、地域と一体となって子どもたちを育む、地域とともにある学校「コミュニティ・スクール」を導入することとしました。この「コミュニティ・スクール」の制度を有効活用し、学校、家庭、地域が一体となった教育活動を推進することによって、学校の負担の軽減にもつなげ、子どもたちと教員がふれあう時間を確保しながら、学校の教育活動を充実させていきたいと考えております。
今、学校における教員の働き方改革が話題になっています。教員は子どもが大好きで、将来の秩父、さらには、日本を支える人材を育てていきたいという強い気持ちを抱き、教員という職業を選択したと確信しています。教職員が笑顔で子どもたちと向き合えば、子どもたちも笑顔いっぱいで元気になり、学校も活気にあふれてくると思います。秩父を担う次世代の人材をみんなで育てていくために、市民の皆様のご理解とご支援をよろしくお願いいたします。
2018年4月19日