3月の教育長メッセージでは、小学校で新しく始まることとなった「プログラミング教育」について、この1年間の秩父市教育委員会の取り組みを振り返ってみることとします。
秩父市教育委員会では、小学校での今後のプログラミング教育の方向性を検討する場として、「ICT活用教育推進委員会」を年3回開催しています。最先端のICT・プログラミング教育の動向を知るため、東京学芸大学准教授 高橋純先生からご指導いただいています。
高橋先生による「小学校におけるプログラミング教育」と題した講義では、プログラミングのソフトを実際に参加者に体験してもらい、プログラムを作成したり、図形を描いたりしました。その上で、新学習指導要領に記されている学習過程についてお話しいただきました。参加者からは、大変具体的かつ明確な講義でわかりやすかったと感想が寄せられました。
【ICT活用教育推進委員会 講師:東京学芸大学准教授 高橋純先生】
また、今年度は、ICT教育に力を入れている、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社様、株式会社ゼンリン様と連携したプログラミング学習を計画し、モデル校で実践研究を行いました。
10月2日、高篠小学校において、5年生を対象とした「未来実現IT教室~みんなでチャレンジ!ITエンジニア~」の授業を行いました。子どもたちは小さなセンサーロボットと地図を使ってプログラミングの学習をし、楽しそうに活動していました。指導してくださった伊藤忠テクノソリューションズ株式会社の皆様、ありがとうございました。
【未来実現IT教室~みんなでチャレンジ!ITエンジニア~」】
さらに、10月11日、株式会社ゼンリン様のご協力のもと、荒川東小学校と荒川西小学校の6年生を対象として、ドローンを使ったプログラミング体験を行いました。株式会社ゼンリン様と秩父市は、ドローンを使った物流実験でも連携した事業を行っています。簡単なプログラムでドローンを飛ばすことができることを知った子どもたちの目は、とても輝いていました。
【ドローンを飛ばそう その1】
【ドローンを飛ばそう その2】
来年度も、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社様、株式会社ゼンリン様と連携したプログラミング学習を、継続して実施していきたいと考えています。
三寒四温という言葉がまさにあてはまると時期となりました。1月の私立高等学校の入学試験から始まった高校入試も、2月28日の埼玉県立高等学校の入学試験を終え、3月8日の結果発表を待つばかりとなりました。
そんな矢先、学校医(眼科)として永年活躍され、このたび瑞宝双光章を受章された、並木緑也先生が教育委員会にお越しになりました。春を告げる「福寿草」をお持ちいただき、教育長室に一足早く春が訪れました。
夢の実現のために頑張ってきた受験生たちの願いも、大きく花開くことを願っています。