「札所14番 長岳山今宮坊の飛天像 1躯」が、令和5年3月17日に県の有形文化財に指定されました。
県によれば、飛天像は福島県河沼郡湯川村の勝常寺(しょうじょうじ)に所在する木造薬師如来坐像(国宝)光背の飛天像と酷似し、本来は同像と一具のものであった可能性が高いとしています。伝来については不詳ですが、少なくとも18世紀後半からは今宮坊で巡礼者の信仰対象となっていたことが分かっています。本像は、類例の少ない平安時代初期に遡る飛天像として貴重であると共に、秩父地方における近世の信仰史を知る上で重要な意義のあるものです。
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「三峯神社 拝殿」含む6棟が、令和5年3月17日に追加指定されました。
県指定文化財「三峯神社本殿 1棟」に、拝殿(はいでん)・随身門(ずいしんもん)・国常立神社(くにとこたちじんじゃ)・日本武神社(やまとたけるじんじゃ)・手水舎(ちょうずしゃ)・秩父宮台臨記念館(ちちぶのみやだいりんきねんかん)合わせて6棟の追加指定及び名称変更が決まりました。拝殿・随身門・国常立神社・日本武神社・手水舎は、近世を通じて仏教(修験道)系の施設として用いられていた三峯神社の建造物が、明治の廃仏毀釈・神仏分離を経ても破却されることなく、手を加えられることによって、神社建築として今日まで維持されています。いずれも、流派的又は地方的特色が顕著であり、価値が高いです。秩父宮台臨記念館は、昭和6年(1931)年竣工の木造平屋建の寄棟造で、宮殿建築の性格を有します。外部・内部ともに当時の姿をよく留めた非常に優れた近代和風建築であり、歴史的価値が高いです。
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