新型コロナウイルス感染症の新規感染者は、今年1月より徐々に減少し、3月はさらに減少しています。まだ油断はできませんが、このような状況になったのは、市民の皆様をはじめ、各家庭や地域の皆様、各学校の取組によるものであり感謝申し上げます。
さて、令和5年3月に市内小学校をめでたく卒業する児童462名、中学校を卒業する生徒490名は、3年間を超える長い年月を、新型コロナウイルス感染症感染防止のため、マスクを着用し、密閉や密集、密接な状態を避けながらの生活でした。新しい生活様式を行う中で、日常の生活にも制限があり、思い切った活動ができなかったことと思います。そのような状況でしたが、どの学校も感染対策を徹底する中で、児童・生徒の望ましい成長のために工夫を凝らした授業の展開、行事の開催、部活動やクラブの実施などに努力していただきました。児童・生徒の皆さんには、先生方とともに、常にできることに挑戦し、コロナ禍ではありましたが大きな成果を残すことができたことと思います。
このたび卒業する皆さんは、各学校の最上級生として、それぞれの学校の良き伝統を先輩から受け継ぎ、さらに充実・発展するよう努力し、下級生の手本となっていました。卒業生の皆さんの努力をたたえるとともに、母校で身につけた様々な力を誇りに思い、それぞれの進路先で今まで以上に夢を抱き続け、夢の実現のために大きく羽ばたいてほしいと強く願っています。今後の生活において、困難にぶつかることもあるかと思います。そんな時は、苦楽をともにし、励まし合って一緒に学んだ友達や先生方を思い出し、困難を乗り越えてください。ご卒業おめでとうございます。
また、保護者の皆様には、小学校6年間、中学校3年間にわたってお子さんへ惜しみない愛情を注ぎ、いつでも親身に寄り添い暖かく見守り続けていただき、そして、各学校の教育方針やPTA活動、市教育委員会の諸事業にご理解とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。お子さんのご卒業、誠におめでとうございます。
在校生の皆さんへ
毎日の学校生活は、常に先輩が手本となっていましたが、このたびの卒業により、小学校は5年生が、中学校は2年生が手本となり、新たな学校づくりが始まります。まずお世話になった先輩の卒業を感謝の気持ちで、素晴らしい感動的な卒業式となるようお願いします。
そして、新たな学校づくりには、それぞれの学校の在校生が、力を合わせて取り組んでいく必要があります。学校は、卒業生が巣立った後の3月後半は、なんとなく寂しいものです。でも、4月になれば、新入生が入学してきます。新入生も緊張と不安を抱きながら、新しい学校への一歩を踏み出します。在校生の皆さんが心を一つにして、新入生を暖かく迎えてほしいと願っています。