今年の関東地方の梅雨は、6月下旬に異例の早さで梅雨明けし、梅雨明けと同時に猛暑の日々が続きました。このような暑さには、誰もが慣れておらず、新型コロナウイルス感染症と熱中症の心配が絶えない毎日でありました。
そして、今年の川瀬祭は、関係者の幾度となる話し合いにより、8台の山車を各町会で組み立て、感染対策を講じた上で規模を縮小して曳行し、祭りに係る様々な神事も期日を分散し、コロナ禍において模索しながら開催とのことです。川瀬祭は、子どものお祭りともいわれ、小・中学生の活躍の場でもあります。市内幼・小・中学校の児童・生徒の皆さんは、7月20日は秩父市「伝統文化に親しむ日」として休業日です。8台の笠鉾・屋台に直接携わる人もいると思いますが、携わらない児童・生徒の皆さんも「伝統文化に親しむ日」ですので、書物やインターネット等で調べたり、実際に見たり、秩父屋台囃子の太鼓の響きに親しんでみてください。
なお、熊木町・道生町・上町・中町の笠鉾と、番場町・宮側町・東町・本町屋台は、平成20年3月に秩父市指定「有形民俗文化財」です。また、令和3年7月には、「秩父川瀬祭の川瀬と屋台の行事」が、埼玉県指定「無形民俗文化財」となりました。児童・生徒の皆さん、このように笠鉾や屋台、民俗行事が、文化財に指定されていますので、素晴らしい彫刻や民俗行事等について、この機会に学習してほしいと思います。
さて、4月に始まった1学期は、新型コロナウイルス感染症の影響により、始業式や入学式などが様々な制限の中で行われ、授業や給食、行事や部活動等も感染対策を徹底して行われました。そんな生活を我慢して乗り越えたため、市内においては5月下旬から、児童・生徒の新規感染者が減少し、6月中旬からは、0人となりました。しかし、7月に入り児童の新規感染者が、確認されるようになりました。第6波で終わってくれればと思っておりましたが、新聞やテレビなどの報道によりますと、オミクロン株BA.2から、BA.5に置き換えられ、第7波がやってくるのではないかという見方もされています。この先が、どのようになるのか、心配される状況です。
1学期も残りわずかとなりました。各学校では、先生方と児童・生徒が力を合わせ、新型コロナウイルス感染対策を講じた上で、通常の学校生活に近づけるよう努力してきました。また、それぞれの学年において、今までの経験を活かし、身につけてほしい学習や体験等を工夫して行ってまいりました。1学期の終業を迎えるに当たり、新型コロナウイルス感染対策と、授業、行事等を工夫して行っていただきましたことに、深く感謝します。
そして、児童・生徒の皆さんは、夏休みを楽しみに待ち望んでいることと思います。先を見ると長く感じる夏休みですが、経ってみるとあっという間に過ぎてしまうものです。暑い夏も予想されます。規則正しい生活や規則正しい食事と睡眠を確保し、熱中症には十分気を付けてください。1日、1日を大切にしながら、どんな生活をするのか、どんなことに挑戦したいのか、休みに入る前にしっかりと計画を立て、計画倒れにならないよう主体的な生活を心掛けて、有意義な夏休みにしてください。特に、1学期が思うように生活できなかった人は、理由を考えるとともに、この休みにどこまで挽回できるか、チャレンジしてください。そして、2学期につなげていってほしいと思います。
2022年7月11日