『叙情のメイセン展』
― 銘仙で描く、叙情のかたち ―
明治から大正にかけて生まれた「抒情画」は、竹久夢二や蕗谷虹児らによって見出された、美意識のひとつである。それは、少女の内にひそむ憂いと憧れを、静かに結晶させたものであった。
―『少女畫報』『少女の友』『令女界』『少女倶楽部』―
近代の少女雑誌は、そうした感情の領域をひらき、時代の感性を育んだ。そこに口絵や挿絵を寄せた竹久夢二、蕗谷虹児らの描く像は、叙情の象徴として広く親しまれた。
本展は、銘仙の流行と軌を一にするこの抒情画の世界に光をあて、雑誌文化に花開いた視覚表現と、同時代の感性を織り込んだ銘仙意匠とを対置するものである。さらに、竹久夢二、蕗谷虹児ら叙情画家7名の作品世界を想起させる銘仙の着装を通じ、織物に宿る叙情の気配を立体的にご覧いただくことを目指しました。銘仙に織り込まれた色と形は、かつて少女たちが胸に抱いた夢の余韻である。その静謐な美のひろがりを、どうぞ心ゆくまでご堪能ください。
会場:「ちちぶ銘仙館」ギャラリー (住所:秩父市熊木町28-1)
会期:2026年4月18日(土) ~ 5月31日(日)
入館料:大人 ¥210 小中学生 ¥100
叙情のメイセン展・ポスター.jpg(262KB)