諏訪神社社殿

恒持神社境内 諏訪神社社殿 1棟

所在地:秩父市山田字下西新木1606番地 恒持神社境内内
所有者:宗教法人恒持神社

 

諏訪神社社殿

 諏訪神社社殿は、明治13年(1880)に下山田の五反田耕地に建立され、明治40年(1907)に神社合祀令に伴い、翌41年(1908)に恒持神社の末社として合祀された。

 大きさは小振りだが、緻密な彫刻が四面すべてに施されているのが大きな特徴である。また、構造においても脇障子のつけ方が廻り縁に対して斜めに建てられている珍しい造り方である。

 本社殿が五反田耕地にあった当時、諏訪大明神を祭神とする「矢行地の獅子舞」(市指定無形民俗文化財)は、本神社を祭神としていたと伝わる。

 

 社殿の工匠は地元の名工である荒木和泉(藤原脩安)、彫刻は熊谷玉井村(現在の熊谷市玉井)在住の小林栄次郎である。本社殿の細部にわたる地紋の多用など、両者のそれぞれの特徴が各所に、顕著に表れている。