台風の傷跡が残る秩父地域ですが、国や県のご支援をいただきながら、土砂崩れにより被害を受けた道路の復旧等、着実に進められています。今年の台風は、秩父地域の道路に大きな影響を及ぼしましたが、ミューズパークの山から溢れ出た雨水によって、山沿いの学校にも被害が及んだことが大きな特徴の一つです。冠水一歩手前のところで何とか体育館の被害を食い止めることができた学校もありました。
秩父市では、「秩父市ハザードマップ」を作成し、各家庭に配布していますが、校長会議の折、ハザードマップに今回の台風による被害状況をマッピングする機会を設けました。
今回の台風の被害を教訓として、改めて「安全・安心な学校」を目指していきたいと思います。
早いもので、季節は秋から冬に移り変わりました。今年も、12月2日、3日に秩父夜祭が盛大に行われました。12月3日は「伝統文化に親しむ日」で学校が休みとなりましたが、子どもたちも祭りを満喫することができたのではないかと思います。
12月2日の宵宮屋台芝居では、中町が当番町会となり、中町屋台芝居の上演がありました。この屋台芝居では、花の木小学校の児童と秩父歌舞伎正和会が上演を行いました。
~中町宵宮屋台芝居~
~西小学校の児童が制作した秩父銘仙柄の行燈が絹市を彩りました~
12月の教育長メッセージでは、11月に引き続き、学校や地域で活躍する子どもたちの「それぞれの秋~その2~」を紹介します。
【浦山の獅子舞の継承に取り組む影森中学校2年生】
浦山の獅子舞は、県の無形民俗文化財に指定され、10月第4土・日曜日の浦山の大日様の縁日にて披露されます。跳ねる動作が多く、勇壮な舞いが特徴です。
影森中学校では、獅子舞の保存会の皆様にご支援をいただきながら、浦山の獅子舞の継承に取り組んでいます。浦山の大日様の縁日で毎年獅子舞を披露しており、今年も見事な舞を披露することができました。獅子舞を撮影に来る愛好者から学校に写真が送られることもあり、毎年好評を得ています。
~一生懸命に獅子舞を舞う生徒たち~
~達成感あふれる表情の生徒たち~
【学力の向上を目指して】
7月4日にスタートした今年度の「チチブアフタースクール~夜勉~」も、12月12日の最終日を残すのみとなりました。夜勉は、地域人材による学習支援の場を設けることで、補充学習の充実を図り、秩父市内の小・中学生の学力の底上げを行うことを目的としています。小学校5年生から中学校3年生を対象に、原則月2回(隔週木曜日18時30分から20時00分)、計10回開催しました。
昨年度の反省を生かし、今年度は歴史文化伝承館で実施しました。机と椅子が整い、学習に適した環境である歴史文化伝承館で実施したことによって、子どもたちも集中して学習に取り組むことができました。学習支援ボランティア(夜勉先生)にも毎回お手伝いをいただき、心より感謝申し上げます。
残り1回となりましたが、最後まで真剣に取り組み、学習習慣を身に着けてほしいと願っています。
~集中して学習に取り組んでいます~
~夜勉先生の指導を受ける生徒~
【チチブ・イングリッシュアクティビティークラス】
2020年の東京オリンピック・パラリンピックを前に、秩父市でもグローバル化に対応し、外国人観光客への積極的な誘致からインバウンドの増加がみられます。また、学校でも英語教育の改革が進み、グローバル人材の育成が学校教育の重要な課題の一つとなっています。
これらの背景から、昨年度までの事業の見直しを図り、今年度は会話中心のコミュニケーション活動を行う「アクティビティークラス」を実施しました。
~ALTとの会話を楽しむ(1)~
~ALTとの会話を楽しむ(2)~
秩父夜祭も終わり、いよいよ本格的な受験シーズンに突入しました。インフルエンザも流行する時期ですので、万全の態勢で受験に臨めるよう生活習慣にも気を付けながら、学力向上のために努力してほしいと思います。保護者の皆様、子どもたちのサポートをよろしくお願いします。