4月の教育長メッセージは、「秩父の未来を担う人材の育成」が大きなテーマです。
早いもので、平成31年度が始まりました。4月1日は、辞令交付に始まり、辞令交付に終わる、一年の中で最も慌ただしい一日です。
今年も、秩父市公立学校教職員就任式が厳粛な雰囲気のなかで執り行われました。秩父市の教職員として勤務していただく皆さんの活躍を期待しています。就任式のなかで、私からは次のようなお話をさせていただきました。
秩父市教育委員会では、「秩父の未来を担う人材の育成」という大きな目標を掲げ、地域の良さに気づき、郷土愛を育てる、秩父ならではの「特色ある教育活動」を推進しております。その一つとして、地域の伝統文化の継承があげられます。少子高齢化が進むなか、地域と共に伝統文化を継承していくことは、子どもたちの郷土を愛する気持ちを育てていく上で重要な活動であると考えております。
また、各学校は、更なる「学力の向上」に向けて、全力で取り組んでおります。今月、全国学習状況調査が実施されますが、自分の在籍する学校の児童生徒がどのような位置にあるのか、その傾向を把握することは、自校の学力の状況を把握し、授業改善を図るうえで、極めて重要な情報が得られるととらえております。
秩父市の教員、子どもたちは、「井の中の蛙」になってはならないと思います。今の自分より、できること、わかることを増やしていくこと。そのために努力していくこと、それを支援していくことが、教育委員会、学校の役目だと考えております。
昨今、学校の教職員の働き方改革が叫ばれています。秩父市では、ICカード、校務支援システムを導入し、教職員の負担軽減を図っています。教職員が笑顔になれば、子どもたちも笑顔になると思います。仕事をするときには仕事をする、休むときには休む、ぜひ、メリハリのある仕事に取り組んでいただきたいと思います。
最後に、校長先生の顔がみえる学校経営をお願いします。社長の顔が見えない会社はやがて倒産するといわれています。学校も同じだと思います。校長先生のリーダーシップのもと、学校経営の工夫改善に取り組んで欲しいと思います。
皆さんとともに、秩父市の教育の更なる発展のためにがんばっていきましょう。
私の思いが教職員の皆さんに届いたこと、そして、より良い教育の実現のために、一致団結して取り組んでいけることを強く願っています。
先ほどのお話のなかでもありましたが、秩父市教育委員会ではコミュニティ・スクール制度を全小中学校で導入し、地域学校協働活動の一つとして、地域の皆様にご支援をいただきながら伝統文化の継承活動を行っています。
3月9日、10日には、「秩父市民俗芸能大会」を市民会館大ホールフォレスタで開催しました。
一日目は、「もとまち太鼓クラブ」、「久那小学校 久那の獅子舞」、「影森中学校 浦山の獅子舞」、「吉田中学校 神楽教室」、「黒谷獅子舞こども教室」の皆さんに出演いただきました。
【もとまち太鼓クラブ】
【久那小学校 久那の獅子舞】
【影森中学校 浦山の獅子舞】
【吉田中学校 神楽教室】
【黒谷獅子舞こども教室】
二日目は、「花の木小学校歌舞伎クラブ」、「秩父歌舞伎正和会」の皆さんに出演いただきました。
どの団体も、日頃の練習の成果を発揮し、素晴らしい演技を披露してくれました。地域の伝統文化の継承に向けて、教育委員会もバックアップを続けていきたいと考えています。
地域の皆様のご支援ご協力を、これからもよろしくお願いいたします。