約1,700万年から約1,500万年前に秩父盆地周辺に広がっていた「古秩父湾」の誕生から終焉までを物語る露頭と、当時の生物群集及び古環境の変遷を示す海棲哺乳類の化石標本群。
6件の露頭と9件の海棲哺乳類化石群(パレオパラドキシア・チチブクジラ・オガノヒゲクジラ)で構成される。
前原の不整合(皆野町)
犬木の不整合(小鹿野町)
取方の大露頭(秩父市)
ようばけ(小鹿野町)
大野原パレオパラドキシア化石産地(秩父市)
新田橋の礫岩露頭(横瀬町)
海棲哺乳類化石群(埼玉県立自然の博物館)
取方の大露頭(秩父市下吉田)
高さ約50m、幅約800mの大露頭。古秩父湾が深海の時代を迎えたことを示す、浅海から深海へ土砂が運ばれ堆積した砂岩と泥岩の互層を観察することができる。
大野原パレオパラドキシア化石産地(秩父市大野原)
昭和47年に発見され、昭和50年・52年に発掘された、パレオパラドキシア大野原標本の産出地。