児童・生徒の皆さんへ
秩父市立小・中学校の夏休みは、学校によって終業式が異なりましたが、通常は7月21日から8月24日までの土・日・祝日を含めて、35日間です。今年は、7月20日が「伝統文化に親しむ日」と土曜日が重なり、8月25日が日曜日であるため、37日間の休みになりました。児童・生徒の皆さん、楽しく、充実した夏休みを過ごしていることと思います。
7月19日、20日には、子どもの祭といわれる「秩父川瀬祭」が、盛大に開催されました。8つの町会で曳行された笠鉾や屋台には、多くの小・中学生が参加していました。猛暑となり熱中症対策が大変だったと思いますが、秩父市の伝統文化の継承に携わっていただき、ありがとうございました。
さて、今年の夏も毎日、暑い日が続いています。小学校1年生と中学校1年生は、4月に各学校へ入学と同時に、新しい学校生活が始まりました。学校や友達や先輩、先生方や毎日通う通学路にも慣れ、1学期の終業式を無事に迎えたことと思います。一人一人が、授業や様々な活動に一生懸命になって取り組んで、できることや分かったことがたくさんあり、心も体も大きく成長したことと思います。1学期に学んだこと、体験したことに自信を持ち、日々の生活をさらに充実させてほしいと願っています。
また、早いもので夏休みは、約3分の1が過ぎました。中学生は、部活動で県大会へ出場し、埼玉県を代表して関東大会、全国大会等へ出場する人もいるのではないかと思います。これから行われる大会は、さらに厳しい暑さが予想されますので、熱中症には十分気を付けて、日頃の練習の成果を発揮し、目標達成に向かって頑張ってほしいと思います。
そして、この夏休みに計画していた趣味や特技を伸ばすことや、新たなことに挑戦してみたいことなど、長い休みでないとできないことに主体的に取り組んでいるでしょうか。自己を高めるための時間を確保し、有意義な時間となるよう願っています。そのためにも宿題や提出物等は、計画的に進め、早めに終わりにして、自分の時間に充ててほしいと思います。
今年の夏は、児童・生徒の皆さんもテレビで観戦している人が多いと思いますが、7月下旬から第33回オリンピック競技大会が、フランスのパリを中心に開催されています。すでに行われた競技において、日本選手の活躍が、たくさんあります。特に、スケートボード女子ストリートに出場した、中学校3年生の吉沢さんは、日頃の練習の成果が発揮され見事優勝し、金メダルを獲得しました。吉沢さんは、小学校6年生だった3年前に行われた東京オリンピックにおいて、同種目の金メダルリスト、当時中学校2年生だった西矢さんの「ビッグスピン・ボードスライド」という大技を見ていて、この技は私もできるので、もしかしたら私にもチャンスがあると思い、パリオリンピック出場に向けて、練習を積み重ねてきたそうです。そして、その目標は、見事に叶いました。スケートボードは、東京オリンピックからの新しい種目であり、こうして日本の中学生が、2大会連続で金メダルを獲得するという大変素晴らしい成果を収めました。秩父市内の小・中学生の皆さんも、スポーツに限らず、各自が明確な夢を抱きながら、自己を成長させてほしいと思います。また、競技には勝敗がつきものです。ともに競い合って、その結果により勝者からも、残念な結果となった敗者からも、たくさんのことを学ぶことができます。今年の夏休みは、オリンピックをとおして、たくさんのことを学んでほしいと願っています。