- 令和3年度(4月~3月)の市内産科診療所における出産取扱い件数は378件(内、圏域外住所者は65件)となっています。
- 埼玉医科大学病院から週1回、埼玉医科大学総合医療センターから週2回、市内産科診療所に当直日勤の産科医師派遣をいただいています。
- 秩父市立病院から助産師1名を市内産科診療所に派遣いただいています。
- ちちぶ医療協議会では、ちちぶ定住自立圏と埼玉県からの補助金を活用し、産科医療維持のための財政支援を実施しています。
秩父市では現在も、産科医療の維持・充実に向けた取り組みを続けておりますが、全国的な産科医師・産科医療スタッフ不足により、秩父地域でも産科医療が大変厳しい状況であります。
現在、妊産婦を受け入れている産婦人科診療所をはじめ、秩父郡市医師会や埼玉医科大学関連病院、近郊の産科医療機関等のご協力・ご支援により維持いただいている状況です。
少しずつ進んでいる状況ではありますが、秩父地域における産科医療の経過と今までの主な取り組み状況をお知らせいたします。
- 平成23年10月
- 秩父地域における産科医療が、医師・産科医療スタッフ不足により、大変厳しい状況におかれている情報を得る
- 平成24年1月
- 平成24年2月
- 市内A診療所が医療スタッフ不足により産科を閉診
- 秩父郡市内の産婦人科診療所が3診療所から2診療所になる
- 秩父市立病院から市内産婦人科B診療所に助産師2名派遣開始
- 平成24年3月
- 平成24年6月
- 秩父市立病院から市内産婦人科C診療所に看護師1名派遣開始
- 平成24年8月
- 秩父市立病院から市内産婦人科C診療所に助産師1名、看護師1名追加派遣開始
- 秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町の5首長、秩父郡市医師会長、秩父産婦人科医会長、市内2産婦人科診療所長、郡市内2公立病院長の連名で「秩父地域の産科医療確保に係わる要望書」を埼玉県知事に提出
- 平成24年10月
- 埼玉医科大学病院から市内産婦人科B診療所に月2回、当直日勤の産科医師派遣を開始
- 平成24年11月
- 秩父近郊の深谷、熊谷、本庄、小川、飯能など18産科医療機関に対し、『秩父地域の妊産婦受入のお願い』を電話にて依頼
- 平成24年12月
- 秩父近郊の深谷、熊谷、本庄、小川、飯能など18産科医療機関に対し、秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町の5首長連名で『秩父地域の妊産婦受入のお願い』文書と地域医療対策課名で『緊急時における救急車利用』の周知依頼文書を送付
- 市内産婦人科C診療所が医師不足・医療スタッフ不足により閉院
- 平成25年1月
- 秩父郡市内の産婦人科診療所が2診療所から1診療所になる
- 埼玉医科大学総合医療センターから市内産婦人科B診療所に週1回、当直日勤の産科医師派遣を開始
- 市内産婦人科B診療所で、秩父郡市内在住者の妊産婦受入を優先いただく
- 平成25年4月
- 埼玉医科大学病院から週1回、埼玉医科大学総合医療センターから週2回、市内産婦人科B診療所への当直日勤の産科医師派遣を強化
- 平成25年7月
- 市内産婦人科B診療所が12床から15床に増床し、妊産婦受入の充実を図る
- 平成24年4月から平成25年3月
- 市長が埼玉医科大学理事長、山王病院院長、日本医科大学産婦人科主任教授とそれぞれ会談
- 平成25年4月から平成26年3月
- 市長が愛育病院副病院長兼産婦人科部長、都立墨東病院産婦人科医長、自治医科大学附属さいたま医療センターセンター長・同周産期母子医療センター長、埼玉医科大学理事長とそれぞれ会談
- 平成26年4月から現在
上記会談から、秩父市立病院で産科を開設するためには、常勤医3人程度と非常勤医5人程度が必要であることや、全国的に大学病院等でも産科医、産科医療スタッフが不足している状況が分かりました。
また、この期間に、市民の皆さまから親戚や知人等の産科医師情報を提供いただき、関係者と会談できましたことに、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
引き続き、情報の提供等よろしくお願いいたします。
秩父地域の産科医療や救急医療等、大変厳しい状況ではありますが、市民の皆さまのご協力をいただき、これからも「あきらめず粘り強く」取り組んでまいります。