私たち秩父市と横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町の「秩父地域1市4町」は、埼玉県に対して「防災庁」の誘致を求める要望書を提出いたしました。政府が来年度の創設を目指す防災庁は、我が国の防災力を飛躍的に高める司令塔となる重要な機関です。私たちは、「秩父こそ最適地である」という強い信念のもと、誘致に向けて動き出すことを決意しました。
<地震に強い地域特性>
まず、秩父地域は強固な地盤を持っており、地震発生時に圧倒的に揺れにくい特性があります。首都直下地震の想定震度は4以下で、液状化の危険度も極めて低いのです。過去100年以上の観測記録によれば、震度4が11回、5弱が1回のみという実績があり、他地域と比較しても圧倒的に揺れにくいことが証明されています。
<水害リスクの低さ>
次に、秩父地域は荒川の最上流域に位置しており、河川が低い位置を流れています。そのため、大雨の際も河川氾濫のリスクが低く、荒川最上流域の地勢学的なメリットを最大限に活用することができます。
<火山噴火のリスクが低い>
また、富士山や浅間山の噴火が発生した場合でも、わずかな火山灰が降るリスクがあるのみで、業務継続に大きな影響を受けにくい環境です。
<都心からのアクセスの優位性>
さらに、秩父市は西武鉄道や秩父鉄道でのアクセスが可能で、東京から特急で最短77分で到達できます。平時の移動も便利で、都心部のバックアップ拠点としても最適な場所であると自負しています。
以上の理由から、私たちは秩父地域が防災庁及びその関連施設の設置に最適な場所であると考えています。国家機関の立地は、埼玉県内の均衡のとれた発展に寄与するだけでなく、私たちの地域の安全と未来を守るための重要な一歩となります。
災害に強い秩父地域だからこそ、日本全体の「安心」と「安全」を支える責任を担いたいという強い想いを持って、埼玉県副知事に直接要望を届けました。もちろん、誘致は簡単な道のりではありません。しかし、私は秩父こそが日本の防災を支える未来拠点になれると確信しています。

今後も、1市4町が力を合わせて誘致活動に取り組んでまいります。市民の皆さまにも、ぜひこの挑戦へのご理解とご支援をお願い申し上げます。私たちの要望が実現することを願い、地域の皆さんと共にこの活動を進めていきたいと思います。これからも秩父地域の魅力や荒川流域圏構想を発信していきますので、ぜひ応援してください。
