秩父市では、市長と教育委員会とで組織する「秩父市総合教育会議」における協議を経て、令和3年3月に「秩父市教育大綱〔令和3(2021)年度~令和7(2025)年度〕」を策定しました。「教育大綱」とは、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」に基づき、市の教育、学術及び文化の振興に関する総合的な施策の大綱を定めるものです。この大綱策定にあたっては、情報化、国際化、科学技術の発展など急速に変化する社会において、秩父の未来を担う人材を育成するために、従来の内容を1年かけて見直し、協議を重ねてまいりました。
市民の皆様には、大綱の内容をご理解いただき、より豊かな人生を送られるとともに、将来の秩父市を担う子どもたちの育成にご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。なお、児童・生徒の保護者の皆様には、大綱の内容について、お子さんと一緒に確認をしていただければ幸いです。どうぞ、よろしくお願いいたします。
秩父市教育大綱〔令和3(2021)年度~令和7(2025)年度〕
児童・生徒の皆さんは、新しい友人や先生との出会いから1か月が経ち、新しい学校生活にも慣れてきたことと思います。皆さんには、新型コロナウイルスに感染しないよう、マスクの着用、手洗い・うがい・手指消毒の徹底、友人との会話も大きな声を出さずに距離をとるなど、様々な取り組みに協力していただき、ありがとうございます。まだ以前のような学校生活には戻れませんが、新型コロナウイルスに感染しないよう、引き続き、感染対策をしっかり行ってほしいと思います。
さて、「秩父市教育大綱」が見直されました。皆さんが社会人になる頃には、今では想像がつかないほど、社会が大きく変わるのではないかと言われています。例えば、ロボットやAI(人工知能)の普及により、今ある仕事が無くなったり、新しい仕事が誕生したり、外国で働く人や外国から働きに来る人が増えたりするだろうと言われています。そのような社会を生き抜いていくためには、新しいことに挑戦したり、新しいことを学んだり、人と関わりを持ちながら、課題を解決していく力が必要になります。皆さんには、そのような力を身に付けていくために、主体的に授業に取り組み、友人と協力して学ぶ楽しさを味わい、わかったこと、できるようになったことを少しずつ増やしていってほしいと思います。
本年度は、GIGAスクール構想の一環として全国すべての小中学校に配備された、1人1台のタブレット端末を活用した学習が本格的にスタートします。タブレット端末の操作が得意な人も苦手な人もいると思いますが、新しい挑戦の機会です。少しずつ操作に慣れ、今までよりも更に深い学びとなることを願っています。
学校では様々なことを学んだり、新しいことに挑戦する機会がありますが、皆さんには家での過ごし方にも工夫をしてほしいと思います。自分のペースで学ぶことのできる家庭学習の時間を確保し、学校で学んだことを繰り返し学習することにより、学習内容の定着を図りましょう。また、学校で経験したことを、家族にたくさん話してほしいと思います。学校での出来事を自分自身で振り返ったり、家族からアドバイスをもらうことで、きっと新しい大切な気づきがあるはずです。
児童・生徒の皆さんが、「秩父市教育大綱」にもあるような、「知・徳・体」のバランスのとれた生きる力を身に付け、秩父の未来を担う社会人に成長してくれることを願っています。