4月1日付けで、秩父市教育委員会教育長を拝命しました前野浩二(まえのこうじ)でございます。よろしくお願いいたします。
はじめに、昨年3月の学校臨時休業から、保護者の皆様には、お子さんの家庭生活や家庭での学びにご協力をいただき、また学校再開後は、学校行事の中止など様々な制約について、ご理解とご協力をいただきましたことに心より感謝申し上げます。
今年度は47名の新しい先生方を秩父市に迎えました。そして、幼稚園1園、小学校13校、中学校8校が、入園式・入学式を終え、新入生960人(4月6日現在)を迎えて、新年度がスタートしました。
【秩父市公立学校教職員就任式】
このたび、入園・入学された新入生の皆さん、そして保護者の皆さん、誠におめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。新入生の皆さんには、一日も早く新たな生活に慣れ、夢や目標をもって、充実した生活を送ってほしいと願っています。在校生の皆さんには、新入生を温かく迎えていただき、ありがとうございます。わからないことが多い新入生が困っているようでしたら、優しく声を掛け、教えてほしいと思います。
児童・生徒の皆さんは、新しい出会いを大切に、どの学校、どの学級でも、お互いに励まし合い、認め合い、ともに成長するとともに、いじめや悪ふざけのない、明るく楽しい学校生活を送ってほしいと思います。
日常生活は、まだまだコロナ禍が続いている状況で、様々な制約があり、新型コロナウイルス感染拡大防止への備えは、予断を許さない状況です。各学校では、この1年の経験を生かし、様々な対策を講じながら「新しい生活様式」の中で、安心して学校生活が送れるよう、児童・生徒と教職員が一丸となって教育活動を進めております。市民・保護者の皆様には、引き続きご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
さて、小学校は昨年度から、中学校は本年度から、新学習指導要領が全面実施となりました。この新学習指導要領では、子どもたち一人一人の「生きる力」を育成するために、各教科等において、 次の3つの資質・能力を伸ばしていくことが求められています。
(1)実際の社会や社会の中で生きて働く「知識及び技能」
何を理解しているか、何ができるか
(2)未知の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現力等」
理解していること、できることをどう使うか
(3)学んだことを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力、人間性等」
どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか
社会に出てからも、学校で学んだことを生かせるよう3つの力をバランスよく育むことが求められています。この3つの柱が、児童・生徒の「確かな学力、豊かな心、健やかな体」の育成を支えると考えています。各学校では、このような力を身に付けるために各教科等において、「主体的・対話的で深い学び」の授業が展開されます。
また、GIGA(ギガ=Global and Innovation Gateway for All)スクール構想として、国を挙げて取り組んでいる児童・生徒1人1台専用タブレットパソコンの配備が、秩父市でも令和2年度中に完了し、4月からはいよいよ本格的な運用が始まります。端末を有効活用し、児童・生徒と教職員の力を最大限に引き出せるよう、各学校や教育委員会において、知恵を出し合っていきたいと思います。
結びに、長きにわたり幼稚園としての役割を果たしてまいりました、市立荒川幼稚園の閉園にあたり、卒園生、保護者や地域の皆様、歴代の園長・教職員の皆様には、園の運営や教育活動の推進に多大なお力添えを賜りましたことに心から敬意を表すとともに深く感謝申し上げます。
【チチブイワザクラ】