7月3日、静岡県熱海市において、土石流(土砂災害)により多くの方々が尊い命を失いました。未だに20名近くの方々の安否が確認できておらず、警察・消防・地元の方々による懸命な捜索活動が続いています。このたびの災害により、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された方々に謹んでお見舞いを申し上げます。
7月中旬を迎え、梅雨明けも近づき、今年も暑い夏がやってくるのではないかと思われます。秩父市立の幼稚園・小中学校は、7月20日は「伝統文化に親しむ日」であり、休業日となります。残念ながら、今年の秩父川瀬祭も従来とは異なり自粛された祭となりますが、各町会で所有している8基の笠鉾と屋台は、市指定有形民俗文化財です。是非この機会に、書物やインターネット等を使って、笠鉾や屋台、市指定無形民俗文化財である川瀬祭の民俗行事について調べてみてください。
秩父市立の多くの学校は7月19日に、いくつかの学校は7月16日・17日に、1学期の終業式を予定しています。現在もコロナ禍で、依然として予断を許さない状況にありますが、1学期の間、園児・児童・生徒を温かく見守っていただいた保護者の皆様、地域の皆様、そして、日々の教育活動において新型コロナウイルス感染拡大防止に全力で取り組んでいただいた各学校の教職員の皆さんに、心から感謝申し上げます。皆様のご協力により、市内の学校におきましては、集団感染(クラスター)を防ぐことができています。引き続きご協力をお願いいたします。
1学期もまもなく終わり、長い夏休みに入ります。夏休みを楽しみにしている子どもたちも多いと思いますが、今年の夏も新型コロナウイルス、特に変異したウイルスの感染拡大が心配されます。東京都では、7月12日から4回目の緊急事態宣言が発令され、埼玉県内でも、さいたま市・川口市において、まん延防止等重点措置が延長されている状況です。
このような状況ですので、今年の夏休みも、子どもたちは家庭で過ごすことが多くなると思います。子どもたちも昨年から様々なことを制限されていますが、一生懸命この非常事態に耐えてきました。今まで頑張ってきた分、ストレスが蓄積している子どもたちも少なくないと思います。また、夏休みに入り、日頃の緊張が解けることで、蓄積したストレスが表に出てくる場合もあるかと思います。ご家庭のなかで、子どもたちにいつもと違う様子が見られた時には、子どもたちの声に耳を傾け、寄り添っていただくようお願いします。
また、ご家庭においてもマスク着用についてのルールをつくり、不必要な時にはマスクを外して熱中症対策を行っていただくとともに、引き続き不要不急の外出を控えることで、新型コロナウイルスの感染防止に努めていただきたいと思います。
児童・生徒の皆さんは、プール開放や部活動等で登下校する際や活動中に熱中症にならないよう、また、交通事故や突然の雷、ハチやヘビ等による被害に遭わないよう、十分気を付けてください。夏は暑さにより注意力が低下しやすいので、いつも以上に周囲の安全確認を行うとともに、声掛け等により周りの人の安全にも配慮しましょう。
夏休み中は、一人ひとり時間の過ごし方が異なります。まとまった時間を有効活用し、学力を伸ばしたり、好きなことに取り組むことで得意なことを増やせるよう、自主的に、計画的に夏休みを過ごしてください。また、家族の一員として、率先して家族のお手伝いにも取り組んでみましょう。
中学生の皆さんは、部活動の各種大会・コンクール等へ参加する人も多いと思います。日頃仲間と協力して積み重ねてきた力を、悔いのないよう出し切ってください。そして、3年生が引退すると、2年生が中心となった部活動が開始されます。先生方の指導のもと、先輩から伝統を引き継ぎ、新たな目標に向かって、新チームでの活動をスタートさせてください。
3年生は、進路選択のための高校説明会・体験入学等に参加する機会があると思います。将来について考える大切な時期ですので、自分自身としっかり向き合うとともに、家族や学校の先生とのコミュニケーションを大切にしてください。
皆さんが、新型コロナウイルスの感染防止に努め、安全で充実した夏休みを過ごすことで、一回りも二回りも心身ともに成長してくれることを強く願っています。
2021年7月15日