「豊かなむらづくり全国表彰事業」は、農林水産省が主催する歴史ある表彰事業で、生活、文化、環境の改善を地域ぐるみで進める優れたむらづくり活動を表彰しています。このたび、農事組合法人大田営農の皆さまが令和7年度「豊かなむらづくり全国表彰事業・関東ブロック」において農林水産大臣賞を受賞されたとの朗報をいただき、報告にお越しいただきました。心よりお祝い申し上げます。
長年、田んぼの整備が遅れていた問題を解決し、約50ヘクタールの田んぼで3年ごとに区画を回す方法や、3つの作物を順番に作る輪作を続けた取り組みは、秩父地域の農業を支える模範となりました。小麦、大豆、水稲を一緒に育てて生産を増やし、酪農家と協力して飼料用の稲を安定して作れるようにし、地元のウイスキー産業と結びつく大麦づくりも進めている点も高く評価されています。こうした長年の努力が今回の受賞につながったことに、深く敬意を表します。
これにとどまらず、秩父市と姉妹都市である東京都豊島区の子どもたちを対象にした田植え・稲刈り体験において長年にわたり延べ2,800人超を受け入れていただいたことや、市内全21校の小中学校へ農産物を提供することを通じて食育と地域連携を推進してこられた点は、秩父地域の誇りであり、次代を担う人材育成にも大きく寄与しています。今後はドローンの導入などの取り組みにも挑戦していくと伺いました。こうしたご尽力は秩父地域の農業の魅力を伝える貴重な財産です。
このたびの受賞は、冨田組合長をはじめとする皆さまが長年にわたり積み重ねてこられた卓越した技術とご尽力、そして秩父地域の農業を牽引してこられたリーダーシップの顕著な成果です。改めて心よりお祝いと深い感謝を申し上げます。今後とも変わらぬご活躍と一層のご発展を祈念いたします。

