11月15日(土)は、秩父地域を会場とするトレイルランニング大会「Fun Trails Round 秩父&奥武蔵100MILE/100K/50K」が開催され、今年で第11回を迎えました。この大会はトレイルランニングの普及・振興だけでなく、開催地である秩父・奥武蔵の魅力を発信することにも力を入れています。エイドステーションでは秩父の名産品などが用意され、ランナーの皆さまには自然だけでなく味覚も楽しんでいただける工夫が施されていました。私も秩父カボスのホットドリンクを味わいました。今大会は藤巻翔さんをはじめとするプロのカメラマンが、疾走感あふれる素敵な写真を撮影してくださいました。地域の皆さんに元気を届ける一枚です。


埼玉県内外から多くの参加者が集まり、秩父地域内においても地域おこし協力隊の松本 元隊員をはじめ、多くの方に選手やスタッフとしてご参加いただきました。私自身も大会を盛り上げるべく、羊山公園からランナーの皆さんと一緒に走らせていただきました。走り終えた後のラーメンは格別で、心身ともに温まるひとときとなりました。
あいさつでは、雄大な自然と美しい山々を走り抜ける喜びを伝えるとともに、走後には秩父の美味しい味覚や荒川源流域のおいしい水を味わっていただきたいという思いをお伝えしました。


特にFTR100MILEは、累計標高差・走行距離・制限時間が極めて厳しいレギュレーションであるにもかかわらず、多くの選手が挑戦されました。天候にも恵まれ、出場する選手たちのチャレンジ精神と情熱に心を打たれつつ、秩父屋台囃子の盛り上げに合わせてスターターを務めさせていただきました。緊張はありましたが、任務を果たすことができ、皆さんの素晴らしい走りに改めて敬意を表します。皆さん、ナイスランで本当にお疲れさまでした。

秩父市は、荒川流域圏構想を掲げ、荒川流域のリーダーとして経済・環境・防災などの課題を解決し、持続可能なまちづくりを進めています。さらに、秩父地域の特性を活かした森林保全や再生に向けた取り組みを強化し、次世代へ美しい秩父の森を引き継ぐべく取り組んでいます。
先日、木望の未来プロジェクトや間伐材を活用して製作された木のストローといった地産地消の取り組みを展開するさいたま市の株式会社AQ Groupを視察しました。エントランスをはじめ、各所に埼玉県産木材が用いられており、木の温もりと現代技術の機能性が見事に調和していました。森林資源の循環利用と地域経済の好循環を生み出す力を実感するとともに、秩父市が進めている森林活性化の方向性と深く共鳴するものを感じました。秩父市においても、地元材の活用を一層推進するとともに、学校家具の寄贈や地域産業との連携を強化し、森林の循環をさらに推進していく考えです。



視察を通じて、木造建築の魅力と可能性を改めて認識しました。今後、市民の生活を支える木材産業の振興と、防災・減災に資する地域づくりを両輪で推進してまいります。市民の皆さんとともに、木と人がともに育つまちづくりを着実に進めていく決意を新たにしました。



11月2日には、令和七年度秩父市消防団特別点検を厳粛に開催することができました。消防団員の皆さんには、日頃多忙な仕事の合間を縫って、災害に即応できる心構えと技術の向上に努めていただき、深く感謝申し上げます。
点検では、部隊点検や車両点検、消防技術訓練、分列行進など、機敏で節度ある動作を拝見し、皆さん一人ひとりの資質の高さを改めて感じました。退団された38名の皆さまには、長年のご奉仕に心からの感謝を申し上げます。今後は地域防災の先達として、秩父市消防団を力強く支えていただきますようお願い申し上げます。
さて、全国各地で災害が相次ぐ中、私たち秩父地域も林野火災をはじめとする大規模災害に備える必要性を改めて認識しています。秩父市としては、現場の実情に即した訓練と機材の充実を進めており、今年度は林野火災対応の背負い式ポンプを吉田大田方面隊と大滝荒川隊へ配備しました。消防団の皆さんには、こうした体制整備を活用し、現場での機動力と連携を一層高めていただきたいと考えております。


私自身、かつて消防団の一員として活動した経験から、地域の安全は現場の力で守られると信じております。秩父市として、訓練の充実、機材の更新、情報共有の強化を引き続き推進し、皆さんの活動を全力で支援してまいります。地域の皆さんにも、日頃の防災意識とご支援を引き続きお願いし、安全で安心な秩父を共に築いていきたいと思います。


自治医科大学附属さいたま医療センターを2日間にわたり訪問しました。初日には遠藤センター長・藤田副センター長・腎臓内科の大河原教授、2日目には一般消化器外科の力山教授とお会いしました。医師派遣の継続と今後の協力体制について感謝を伝えるとともに、働き方改革を含む医師育成の推進と来年度の診療報酬改定を見据えた柔軟な対応について、貴重な意見交換を行いました。
秩父市としては、急性期医療であっても癒す医療を志す自治医科大学附属さいたま医療センターの姿勢と地域連携を推進する考えに強く共感しており、連携を一層深めていきたいと考えています。


意見交換を通じて、高次医療機関への搬送を円滑化する仕組みづくり、外科・消化器外科の連携、腎臓内科の在宅医療・在宅介護との結びつき、ICTを活用した情報共有の現状と課題を認識しました。地域包括ケアシステム推進のため、医療・介護・福祉の連携を一層強化し、引き続き、地域医療の安全と安心を市民の皆さまへお届けできるよう全力を尽くします。
