


5月16日(金)には、秩父市議会5月臨時会を招集し、第4代秩父市長として、初めての議会に臨みました。
愛するふるさと秩父市の市長として、私が担う責務の重みを改めて実感し、市民の皆さまの期待に応えるため、全身全霊でこの職務を全うする決意を新たにしております。
私が第4代秩父市長に就任した初日の訓示でも申し上げましたが、市政の舵取りにおいては、職員に対してスピードと実行力の重要性を強調しお伝えしました。素晴らしい政策も、適切なタイミングを逃すと市民が享受する恩恵は薄れてしまいます。これからは、より一層、市民が実感できる成果を積み上げていく必要があります。
公共工事に関する契約の決裁については、秩父市長に就任した初日に見直しを行い、担当部門が適正に判断できる仕組みを整えました。これは「現場の力」を信じるための大切な一歩であり、私たちの未来を拓く支えとなります。
秩父市は多くの課題を抱えていますが、それは同時に大きなチャンスでもあります。困難を乗り越えることで、同じ課題を抱える他の市や町に希望を届けることができると信じています。秩父市役所の変革と大きな挑戦に向けて、職員との信頼関係を大切にしながら進めてまいります。良い仕事をするためには、厳しさだけでなく、時には心を一つにして新しいアイデアが生まれやすい土壌を作ることが重要です。
「ちちぶ新時代政策」として掲げる3本の矢は、第一に「医療・福祉・介護の充実」、第二に「経済とインフラの強化」、第三に「市民の皆さまと将来に開かれた市政」です。特に「医療・福祉・介護の充実」においては、新病院の建設をできる限り早急に進め、安心で安全な医療環境を提供いたします。また、秩父地域1市4町や医師会、歯科医師会、薬剤師会、福祉・介護事業所との連携を深め、埼玉県と共に医療従事者が不足する時代でも地域医療を守り抜くための仕組みづくりに努めます。さらに、市民の声を大切にするため、直接話を聞く場「タウンミーティング」を各地で開催し、私自身が、地域の皆さまの元へ積極的に出向くことをお伝えいたしました。
今回の臨時会では、災害発生時に使用するトイレトレーラーの取得や副市長の選任が審議されました。副市長の引間淳夫さんはこれまで秩父市役所で多様な役職を経験し、行政について深い理解を持つ頼もしい方です。副市長選任については、多くのご質問をいただきましたが、最終的には議員の皆さまの全会一致でご承認をいただきました。
副市長が選ばれ、秩父市役所の職員とも協力しながら、これから本格的にまちづくりを進めていきます!



5月19日(月)、災害時の協力協定を結んでいる江東区の防災担当部長が秩父市にお越しになりましたので、一言ご挨拶させていただきました。荒川の上流域に位置する秩父市と、最下流の江東区とのつながりは、これからも大切にしていきたいと思っています。私が市議会議員だった頃には、江東区の荒川放水路通水100周年イベントにも参加させていただきました。
近年、全国各地で豪雨や土砂災害が発生し、人命や経済に大きな影響を与えています。このような状況を受けて、国は「流域治水」という新しい考え方を提案しています。これは、河川の流域全体を一つのシステムとして捉え、様々な関係者が協力して水災害対策を行うものです。国は堤防やダムの整備だけでなく、農地や水田を活用したグリーンインフラの整備や地域住民との情報共有も重視した「流域治水プロジェクト」を推進しています。首都直下型地震の予測なども踏まえ、今後さらに流域圏内での関係性を深めていければと考えています。