ナラ枯れ被害について
令和5年9月に市内で初めてナラ枯れの被害が確認されて以来、今もなお被害の拡大がみられます。
ナラ枯れとは
ナラ枯れは、カシノナガキクイムシという体長5ミリメートルほどの虫がナラ類の樹木に穿入(かんにゅう)し、体に付着しているナラ菌(カビの一種)により、樹木の通水機能(水を吸い上げる機能)が阻害されることによって起こります。古くから確認されている在来の病気であり、北海道・沖縄を除きほぼ全国各地で発生しているものですが、近年は関東地域における被害が急速に拡大しています。
被害拡大に至る原因
里山林に存する多くのナラ類の樹木が、ナラ菌の繁殖を助長するほどに高齢化・大径化してしまったこと原因のひとつと考えられています。かつては里山林に存するナラ類を炭や薪として日常的に利用するために、定期的に伐採していましたが、近年このような姿は多くは見られず、人が里山に関わらなくなったという背景があります。
しかし、被害を受けて高齢化・大径化してしまったナラ類の樹木が枯れ、その跡地に若い樹木が更新する現象であることから、ナラ枯れは里山林が若返るための自然現象(植生遷移)のひとつとして捉えることができます。このため、これから拡大が予想されるナラ枯れ被害に対して、個別の対策により被害拡大を食い止めることは難しいと予想されます。抜本的な解決には、里山林の資源活用を地域全体で考えていくことが必要です。
ナラ枯れ被害木の特徴
こんな特徴があったらナラ枯れと考えられます
(1)木の根元に木くず(フラス)が落ちている。
(2)幹に直径約1.5~2ミリメートルの穴がたくさん開いている。
(3)梅雨明け後から晩夏に木が急に枯れた。
(4)葉が赤褐色や茶色に変色し、落葉しない。
(注釈)その他、ナラ枯れ被害に関する解説については、下記の関連リンクを参考にしてください。


採取されたカシノナガキクイムシ コナラへの穿孔の様子

カシノナガキクイムシのフラス(木くず) 枯れの状況
※画像は埼玉県ホームページより引用
ナラ枯れと思われる木を発見したら
上記のような特徴のある木を発見しましたら、まずは秩父市役所農林部森づくり課まで、以下の内容の情報提供をお願いします。また「ナラ枯れ情報カード(36KB)」も、情報提供の際の参考にご活用ください。
(1)発見した日
(2)発見した場所
(3)枯れ木の様子(わかる範囲でかまいません)
(被害木の本数、樹種、枯葉の有無、木の根元の木くずの有無、穴の数など)
連絡先
秩父市農林部森づくり課(秩父市歴史文化伝承館4階)
電話:0494-22-2369
FAX:0494-22-2603
メール:mori@city.chichibu.lg.jp
ナラ枯れの防除対策
ナラ枯れの被害を受けた樹木は、時間が経ち腐朽が進むと、枝が落ちたり、倒れたりする危険性が高まっていきますので、特に倒木・落枝による人的被害やインフラ・家屋等への被害を及ぼす場合は、最優先で処理する必要があると考えられます。
秩父地域の林業関係団体で構成する秩父地域森林林業活性化協議会では、「秩父地域里山整備事業補助金」としてナラ枯れ被害木等の伐倒・除去経費への補助や「秩父地域ナラ枯れ防除資材等支給事業」として、駆除や予防に必要な資材等を無償で支給する支援を行っています。補助金等の活用を検討される方は、まずは秩父市森づくり課(協議会事務局)までお問い合わせください。
詳細はホームページ 「森の活人」 内ページ「補助金を活用したい」をご確認ください。
関係リンク
埼玉県ホームページ:「カシノナガキクイムシ」によるナラ枯れ被害が拡大しています
林野庁ホームページ : ナラ枯れ被害