

2月25日(火)には、理化学研究所(理研)に所縁のある半田敬信氏をお迎えし、貴重な講演会を開催することができました。
半田氏は、理研の研究成果の社会実装と産業連携、スタートアップ支援統括を務めており、その知見を私たちに共有していただけたことは、秩父地域にとって非常に意義深い機会となりました。
理研は世界的に評価される自然科学の総合研究所であり、物理学、工学、化学、生物学、医学など、幅広い分野で先導的な研究を行っています。創立から100年以上の歴史を持ち、現在は特定国立研究開発法人として位置付けられています。特に、スーパーコンピューター「富岳」はその性能において世界一を誇り、さまざまな分野での実証実験を通じて社会に貢献しています。
私が秩父市と理研との関係を築くために尽力してきたのは、県議会議員時代からの構想であり、市長就任半年後には理研本部を訪問する機会を得ました。全国には約1800の自治体がありますが、首長として初めての訪問者であったことは、理研とのご縁を深める大きな一歩となりました。
その結果、昨年6月から「秩父理研発NPO組織との先端技術推進(CRATクラット)プロジェクト」がスタートし、今後、秩父地域の企業と理研の研究者とのマッチング機会を創出することが期待されています。このプロジェクトは、秩父地域内企業のネットワーク構築を促進し、先端技術分野の推進に寄与することを目指しています。さらに、理研との関係性が深まることで、秩父地域の経済振興にもつながると信じています。
私たち秩父市は、地震に強く、台風などの自然災害にも比較的強い特性を持っています。この点を活かし、将来、理研の研究機関が秩父市に立地することも期待しています。
当日は、理研の本部や理研イノベーションの皆さま、埼玉県庁の方々、地元の「秩父機械電気工業会」や「FIND Chichibu」の皆さま、秩父市議会の皆さま、そして地域内の多くの企業や事業者の皆さまにもご参加いただきました。心より感謝申し上げます。
講演会を通じて、理研との関わりを持つためのヒントを一つでも多く得ていただけたら幸いです。今後とも、皆さまのご支援を賜りますようお願い申し上げます。ありがとうございました。
