10月3日(木)は、秩父市戦没者追悼式を執り行いました。
私からは、秩父市民を代表し、式辞を申し上げました。
先の大戦では、多くの尊い命が失われ、秩父市においても2,200人余りの方々が、祖国を思い、愛する家族を案じながらもお亡くなりになりました。
今日、私たちが享受している平和と繁栄は、戦争によって心ならずも命を落とした方々の尊い犠牲の上に築かれているという事実を決して忘れてはなりません。過去の悲惨な戦争の教訓を風化させることなく、次の世代に語り継いでいくことは、私たちに課せられた使命と考えております。
ウクライナやパレスチナでは、長期にわたり紛争が続いており、幼い子どもたちをはじめ多くの人々が苦難を強いられております。一日も早く紛争が終結し、平和が訪れることを願ってやみません。
本式典は、戦没者の方々への追悼の誠を捧げるとともに、苦しみの中を生き抜いてこられたご遺族の皆さまの戦禍の記憶を、秩父市民が共有し、過去の悲惨な歴史を二度と繰り返さないよう世界の恒久平和の実現への誓いを新たにしようとするものです。
私たちの生活の源である自然環境は、今も豊かに保たれ、長年の伝統に育まれた祭りや郷土芸能などの文化は大切に引き継がれ、市民の心の支えとなり、毎年、多くの観光客も訪れています。
「子どもから高齢者まで、すべての人に笑顔があふれ、誰もがチャンスをつかめるまち」を目指して、豊かな暮らしが営める地域社会を築いていくことが、戦没者諸霊のご遺志につながるものであると信じ、秩父市長として今後も市政運営にまい進していきます。
戦没者の方々のご冥福とご遺族の皆さまのご健勝を改めて申し上げます。