令和元年度教育長からのメッセージ

平成30年度教育長メッセージ 

2019年5月9日 花が人を呼び、人が花を呼ぶ


 「花が人を呼び、人が花を呼ぶ」と言いますが、今年の秩父は春の訪れが遅く、桜の開花も例年よりも遅くなりました。今年は春に季節外れの雪も降りましたが、美しい桜は寒い雪にも耐え、春を待ちわびていた私たちを笑顔にしてくれました。また、羊山公園の芝桜は、大型連休には見頃を迎え、たくさんの観光客の皆さんに秩父の春を楽しんでいただきました。

【芝桜が満開に咲き乱れる「芝桜の丘」(羊山公園)】
芝桜の丘

 羊山公園内にある「武甲山資料館」では、個体数の減少により、環境省のレッドデータブックにおいて絶滅危惧IA類に指定されている「チチブイワザクラ」が展示され、可憐な花を咲かせていました。「チチブイワザクラ」は、秩父太平洋セメント株式会社三輪鉱業所の皆様の永年の増殖活動の努力が実を結び、展示を続けることができています。

【チチブイワザクラ】
チチブイワザクラ


 平成31年3月20日、「秩父市栃本市有林」が文化庁から「ふるさと文化財の森」に設定され、文化庁長官から設定書をいただきました。
 「秩父市栃本市有林」の檜(ひのき)からは、文化財や古い建物で見られる檜皮葺(ひわだぶき)の屋根の材料として使用される、檜皮(ひわだ)が採取されます。「秩父市栃本市有林」の木材が、我が国の歴史と文化を伝える文化建造物の保護のために活用されていることから、「ふるさと文化財の森」として設定されました。

 檜皮葺(ひわだぶき)
 檜皮葺とは、屋根葺手法の一つで、檜の樹皮を用いて施工する。日本古来の歴史的な手法であり、日本国外には類を見ない。文化財を含む古い建物の屋根で檜皮葺を見ることができる。

【秩父市栃本市有林】
栃本市有林

【ふるさと文化財の森設定書】
ふるさと文化財の森設定書

【檜皮が採取された檜】
檜


 「校長が変われば学校が変わる」・・・様々な場面で使われる言葉ですが、秩父市教育委員会では、今年度から「校長の顔が見える学校づくり」に取り組んでいます。
 まず、各学校のホームページの「学校長あいさつ」、毎月の「学校だより」に、校長の顔写真を掲載することとしました。「地域に開かれた学校」の第一歩は、児童生徒、保護者、地域の方々に、校長の顔と名前を知ってもらうことから始まります。平成から令和の時代に代わり、学校にも大きな変革が求められています。各校長の手腕が試されています。

 4月12日には埼玉県学力学習状況調査、4月17日には全国学力学習状況調査が実施されました。学力の向上のためには、学校と家庭が協力し合い、子どもの学習習慣を身に着けさせていくことが重要です。秩父の子どもたちは伸びる力をもっています。その力を引き出していくのが、学校、家庭、地域の役割だと思います。教育委員会も各学校の学力向上の取り組みを支援していきたいと思います。

2019年5月9日

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