本日の定例記者会見の中で、大滝中津川地区の土砂崩落に関する住民支援について報告させていただきました。
現在、市では、中津川地区および中双里地区に居住する15世帯18人の方からの要望に対して、これまで3回にわたり「中津川地内土砂崩落対策本部会議」を開催し協議を進め、担当部局において対策しています。
定期的な支援として、大滝国保診療所による往診のほか、大滝総合支所でゴミ収集や保健師による巡回などを行っており、社会福祉協議会では、お年寄りの見守り活動を進めています。
その際、原則、冬季通行止となる森林管理道(金山(きんざん)志賀坂線)を経由し現地入りをしており、降雪時はこの道路利用に危険性を伴うことから、市営住宅への一時退避を提案しました。
現在のところ、7世帯の方が市営住宅の一時利用を希望されており、大滝国保診療所への送迎や家財等の配置、引っ越し車両の準備などを計画しています。
また、中津川地区に残られる世帯に対しては、非常用食料の備蓄や、小型発電機・発電用ガソリンの配備などを行うとともに、ドローンを利用した薬の配送なども準備を進めて、孤立状態に陥った際に備えた対策を講じています。
このほか、運休する路線バスの代替となる「足」の確保や、八丁峠の臨時トイレ設置など、森林管理道を通る際の対策を進めておりますが、道路を管理する埼玉県に、降雪時の除雪や凍結防止作業を継続的に行っていただくようお願いしています。
こうしたことから、県庁や県出先機関に対し、道路の通行確保や緊急時の支援などについて、文書にてお願いをするとともに、秩父警察署や秩父消防本部など、関係各署に巡回警備や救急出動などを依頼しました。
土砂崩落前には、19世帯23人の方が住んでおりましたが、既に親戚等へ避難された方が4世帯5人、今後、市営住宅への避難を希望される方が7世帯8人、お勤めの会社の社宅に避難される方が1世帯1人、親戚等へ避難される方が1世帯2人となります。地区内へ残る希望の方が6世帯7人です。
今後も、市では、県道が通行できるまで、住民の方に寄り添った対応を進めます。また、いつ降雪があるかわかりませんので、できることは速やかに、想定外が無いようにしっかりと対応してまいります。