
本日をもって平成23年の通常業務を終了するにあたり、歴史文化伝承館ホールに職員を集め、午前8時45分から年末の訓辞を行いました。
今年の出来事を振り返ってみますと、平成23年は3月11日の東日本大震災につきるのではないでしょうか。この震災により数多くの方が亡くなり、現在も行方不明の方が大勢おられます。東北地方を中心に甚大な被害をもたらしました。秩父市でも建物に被害が生じ、翌日未明までの停電によって断水などが発生しました。市役所本庁舎と市民会館も被災し使用できない状況となりましたが、断水の復旧や市民の被害状況調査などを実施するとともに、市民サービスを滞らせないために、すぐに歴史文化伝承館の窓口業務を開始しました。結果的に、今日まで一日も市民サービスを停滞させることなく、通年にわたって通常業務を行うことができました。また市議会においては、3月、6月、9月、12月定例会ですべての議案を可決・承認・同意をいただきました。12月議会の最終日には、市役所本庁舎と市民会館の建設基本方針も発表できました。
秩父広域市町村圏組合では、今年、火葬場建設候補地の選定やクリーンセンターの延命化対策等への対応を行ってきました。まだまだ多くの課題が山積しておりますが、来年も「チーム秩父」として一丸となって一つ一つ解決しながら頑張っていきたいと思っております。
1年間、この市長ブログをご愛顧いただいたことに感謝を申し上げますととともに、皆様にとって来る年が素晴らしい年になることを心からお祈りいたします。ありがとうございました。

機関車は、石炭をくべながら、ポーと汽笛を鳴らし、シュシュポッポと煙を出しながら、力強く客車を引っ張って走ります。人間的な温かみを感じ、動かすことには多くの人が関りを持っており、まさに人の絆の象徴でもあります。23年は震災後、たいへん厳しい悲しい年でありましたが、24年は力強く生き抜いていく年であると思います。そのような思いも含め、新春の市報1月号の表紙写真に応募いただいた作品の中から「機関車」を選考いたしました。本日は、その作品を応募された島﨑直助さんにご来庁いただき、記念品を授与いたしました。たいへん珍しく汽車の前面に日章旗のクロスと、秩父鉄道株式会社の社紋が入っております。お楽しみにしてください。
うれしいニュースをいただきました。昨日のテレビでも放映され、ご覧になった方も多いと思いますが、全国高校駅伝競走大会女子で5区を走った山梨学院大付の青葉愛さんは大田中学校の卒業生です。今後のご活躍を期待いたします。
長瀞町役場では、ちちぶ定住自立圏推進委員会が各町長と関係者の出席のもと開催いたしました。職員の研鑽を目的としての行政情報収集ツールを継続していくことや、各町でも公共建築物における木材の利用促進に関する方針の策定すること、秩父はんじょう博への参加、各町で連携して企業支援事業を行うことなどが話し合われました。
夕方には、荒川総合支所において、恒例となりました秩父市消防団歳末火災特別警戒の出陣式に出席いたしました。ぜひとも、消防団員におかれましては、寒い時期ではありますが、市民を火災から守るべくご尽力いただきたい、とあいさついたしました。よろしくお願いいたします。
また、セキュリティ対策として歴史文化伝承館1階の窓口業務フロアにパイプシャッターを設置しました。ご不便をおかけしておりましたが、年明け5日から公民館活動を再開いたしますので、ぜひご利用いただきたいと思います。

メリークリスマス!
本日、秩父ミューズパーク音楽堂において、秩父市出身のソプラノ歌手であります薗田真木子さんにプロデュースいただいて、年末恒例の親子ふれあいコンサートを盛大に開催いたしました。たくさんの子どもたちや、子育てをされているお父さんやお母さんもご一緒に参加して、会場一杯に響く素晴らしい歌声を聞かせていただきました。私も、会場が一体となった歌声を聞いて元気を貰った感じがいたしました。クリスマスが終わるともうじき大晦日です。来年が良い年になりますよう願ってやみません。
このほか、岩崎宏県議の県政報告会に出席いたしました。

日本が、今年以上に災害の多かった年は、近年なかったのではないかと感じております。3月11日の東日本大震災では、死者約15,800人、行方不明者約3,500人、避難者332,000人を超える大災害となりました。その後、8月の豪雨、台風12号、15号と次々に日本列島を襲い、数々の尊い犠牲を払うことになりました。そのような年を締めくくるべく、本日、秩父ミューズパーク音楽堂では、ベートーべン第九演奏会が開催されました。この第九は、ベートーべンの最後の交響曲であり、第4楽章の主題は『歓喜の歌』としても親しまれています。ベートーべンがシラーの詞『歓喜に寄す』にいたく感動し、曲をつけようと思い立ったのは1792年のことだったそうです。その後、唄い継がれ、戦争では幾多の人々の犠牲もありました。その悲しみを通して、人々は戦争の終結を喜び、新年への、そして平和への願いが込められ全世界に広まっていったそうです。
私は、本日の素晴らしい合唱を聴いていて、今年くらいこの第九がふさわしい年はないであろうと感じております。なぜなら、たくさんの災害が発生した暗い年が終わり、日本が立ち上がっていく来年、来るべき年が平和な素晴らしい年になることを国民すべてが願っているからです。本日、合唱に参加された皆さんや観客の皆さんが一体となり、絆を確かめ合いながら、復興に協力していきたいと感じた2時間でした。来年が素晴らしい平和な年であることを心から願いました。