バブル期のように経済状況が良く市の税収が多い時代は、新規事業を各部局の希望以上にかなえられましたが、税収が減少し財政の硬直化が進んでいる現在は、まず「削減できないか」から考えることが重要です。削減目標を設定していかにその目標を達成できるか、知恵を絞りながら代替えできないか、来年度に回せないかなど一生懸命考え、無理な場合は仕方なく削減しました。大変辛いものがありました。今日査定した市立病院では、真の中核病院を目指すために市からの補助を極力抑えながら、スタッフの希望に応えられるよう高度医療機器の整備を進め、産業観光部では「観光のまち秩父」に向けられるように、健康福祉部では国の方針に合わせて小児に係わる疾病予防の方向性を出しました。改めて厳しい現状と感じました。
ところで、本日は米国ボストン市から来客がありました。今年の8月22日から28日まで開催される秩父国際音楽祭で中心となって活動していただく音楽監督の佐藤洋平 氏にお越しいただき、音楽祭に向けての抱負を語っていただきました。日本では草津や霧島で行われるコンサートを主体とした音楽祭が有名ですが、今回秩父で予定している音楽祭は、専門家によるコンサートとともに、子どもたちへの音楽指導もあり、一週間秩父市を音楽一色で彩ります。秩父市から世界へ発信する初めての事業であり、市としても応援してまいりたいと考えております。ぜひ、ご期待ください。