
市民の皆様におかれましては、新春を穏やかにお迎えのことと、お慶び申し上げます。
本市は昨年3月に埼玉県から「環境みらい都市」に認定されました。これは、荒川の源流地域である本市の森林や水環境保全の取り組みが、県内他地域への配慮がなされており、地域特性を生かした自然エネルギー利活用を地域全体の活性化につなげ、産業へと発展させようとしている官民一体の積極的な取り組みが評価されたことによるものです。さらには、地域主権型社会への転換を目指す「緑の分権改革」がありますが、昨年3月に国からその推進自治体として委託を受けました。
本年も、当面は昨年と同様に厳しい財政状況が続くと思われますが、「身の丈にあった自治体規模への転換」を目指し、事業の公共性、必要性、優先度等を総合的に勘案し、重点事業を的確に遂行してまいります。また、私が就任時から掲げている「安心できる医療と福祉の実現」、「人間力と基礎学力を養う教育の実現」、「環境と経済の共生の実現」、「効率的で信頼される行政の実現」を経営方針の柱として、「地域包括医療・ケアの実践と地域包括ケアシステムの構築」、「山を蘇らせる仕組みづくりの構築」、「観光資源と機構の充実」を最重点施策として強力に推し進めてまいります。
設立準備をしております「(仮称)ふるさと学習センター」は、合併特例債を前提として、市民会館、市役所本庁舎等の老朽化対策、旧秩父セメント工場跡地の活用などを想定した50年に一度の大事業であると考え、市の方針をまとめてまいりたいと考えております。
本年も市政に変わらぬご理解、ご協力を賜りますとともに、市民の皆様にとって、輝かしい年となりますことを心からお祈りいたしまして、新年のごあいさつといたします。