手話は言語の1つ!~手話普及リレーキャンペーンin秩父~
平成30年4月1日、秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町は、手話言語条例を施行しました。
手話言語条例とは、手話が言語であるという認識のもと、手話の理解・普及、手話を使いやすい環境づくりについて基本理念を定めており、全ての人がお互いを尊重し、安心して暮らし、訪れることのできる地域社会を目指すものです。

9月8日、秩父宮記念市民会館けやきフォーラムで、「手話普及リレーキャンペーンin秩父」が開催されました。このイベントは、手話に親しんでもらうために埼玉県と秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町の共催で開催しました。

「手話」に関するイベントなので、声による進行と同時に手話通訳も行われました。

第一部は、「はじめての手話講座『しんちゃんと手話を学ぼう』」です。講師の先生が「耳がきこえない、音のない世界は、後ろから音や声がしてもわからない、店の人の話がわからないなど、他の人には『わかりにくい障がい』です」と話していたのが印象的でした。はじめに、「音のない拍手」を教えてもらいました。「音のない拍手」は、両手をあげて、てのひらの表・裏をひらひらと見せる動作です。
埼玉県ゆかりのアニメキャラクター「クレヨンしんちゃん」が登場すると、子どもたちは大喜びでした。しんちゃんが退場する時には、さっそく「手話の拍手」をしている参加者の方が何人もいました。


日本語の50音を指の形で表す指文字は、物や人の名前を表す時に使います。秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町を意味する動作も学びました。
第二部は、アトラクションです。NPO法人舞はんど舞らいふによる手話ダンスパフォーマンスです。

メンバー全員が音楽に合わせて軽快に踊っていましたが、耳がきこえないメンバーもいて、カウントマンの手の動きを確認しながら踊っていました。

アニメ「クレヨンしんちゃん」のオープニング曲を手話で練習し、しんちゃんと一緒に来場者全員がチャレンジしました。
イベントの終わりには多くの方が「音のない拍手」を送り、いつもより手話を身近に感じられるイベントとなりました。
(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK