花笠をつけた中近笠鉾の飾り置きを行いました

花笠をつけた中近笠鉾の飾り置きを行いました


笠鉾の飾り置き1

 「秩父祭の屋台行事と神楽」を含む『山・鉾・屋台行事』のユネスコ無形文化遺産登録を記念して、中近笠鉾の飾り置きを行いました。これは、3月26日の秩父宮記念市民会館・秩父市役所本庁舎開館記念式典に合わせて実施したものです。


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(平成28年12月3日撮影)

 秩父祭での中近笠鉾は、上の写真のように花笠をつけない姿で曳行されています。これは、大正3(1914年)年に、秩父祭の笠鉾の順路に電線が架設されたためです。今回の飾り置きでは、三層の花笠をつけた姿を見学することができます。

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 組み立ては3月25日に行われ、朝早くから集まった関係者の方々が作業を進めます。

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 三層の笠を柱である標木(しめぎ)に通します。大きな笠を協力しながら運びます。見学に訪れた人たちも固唾をのんで、作業の様子を見学していました。

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 クレーンの力を借りて、約10.4メートルの標木が屋根の上にそびえたちました。秩父祭で見る姿と高さが約10メートル違うので、花笠をつけた姿を見るのが楽しみになります。

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 彫刻や屋根などを取り付け、笠鉾の形に近づいてきます。中近笠鉾の屋根まわりの主な彫刻は、素戔鳴尊の八岐大蛇退治(すさのうのみことのやまたのおろちたいじ)、浦島太郎と乙姫、大巳貴命の大鷲退治(おおなむちのみことのおおわしたいじ)、日本武尊の土蜘蛛退治(やまとたけるのつちぐもたいじ)があります。内室(うちむろ)には二十四孝(中国で古今の孝子24人を選定したもの)のうち八孝子が刻まれています。こういった彫刻を眺めるのも見どころの一つです。


笠鉾の飾り置き15

 夕方になると、200本以上の花がつけられ、その大きさに圧倒されました。花笠をつけた中近笠鉾は、高さ14.2メートル、総重量15トンになります。多くの人が集まり、花笠をつけた中近笠鉾を見学していました。


 翌日は朝から雪まじりの雨が降ったため、秩父宮記念市民会館・秩父市役所本庁舎開館記念式典では、残念ながら笠鉾にシートをかけた状態での飾り置きとなりました。